4年目シーズンに突入する新庄ハムの"宿題" 期待される「3人目のロマン砲」の本格覚醒とは
2024年10月25日(金)5時40分 ココカラネクスト

野村の本格覚醒を促せるか、新庄監督の手腕が改めて注目を集めそうだ(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext
注目されていた日本ハム・新庄剛志監督の続投が決まった。24日に行われたドラフト会議で来季も指揮を執ることを明らかにした。
就任3年目となった今季は75勝60敗の貯金15でレギュラーシーズンを終了。2年連続最下位からシーズン2位へと大きく飛躍させた。
【動画】エスコン元年、初本塁打を記録した野村が、本拠地最終戦で13号ソロを放ったシーン
ナインでは水谷瞬、郡司裕也、田宮裕涼、水野達稀といった多くのチルドレンの才能を開花させた手腕も高く評価された。
中でも就任1年目から成長を見守ってきた清宮幸太郎は故障で開幕スタメンを逃がしたものの、シーズン終盤に勝負強さを示し、規定打席には届かなかったものの打率を3割ジャストに乗せて今シーズンを終えた。
ただ、それぞれの選手に合った指導法で個性を伸ばしてきた新庄流でも、未だ本格覚醒が待たれている選手もいる。
チームの主軸にと期待を集めている、「ジェイ」の愛称で知られる野村佑希だ。今季は開幕戦に「5番・三塁」としてスタメン出場を果たすも、シーズンを通しては1軍では56試合に出場、打率「.210」、2本塁打、9打点と浮き沈みの激しいシーズンとなった。一方、ファームでは50試合に出場し、打率「.349」、14本塁打、57打点と高いパフォーマンスを示しており、1軍舞台での飛躍が期待されている。
チーム内の三塁ポジションでは、打撃で強みを見せる郡司が台頭。今季、三塁で最も多くスタメン出場を果たした選手となった。
指揮を執る新庄監督もかねてから清宮、野村、万波の3人がチームのクリーンアップを担うことを願い、「KJM砲」と命名した時期もあるなど、才能開花を願い、背中を押してきた経緯もある。
その万波は昨年本塁打王を争うまでに成長、清宮も打率3割に乗せるなど安定したパフォーマンスを示せるようになってきたとあって、「3人目のロマン砲」、野村の成長が期待されている。
野村は昨年開業したエスコンフィールドで最初に本塁打を放ち、最終戦でも本塁打をマークした選手としても知られる。高い身体能力、長打力は認められているとあって、どのタイミングで才能が花開くか。ファンも注目している。
新庄監督にとってはいよいよ集大成ともいえる就任4年目、野村を含め、どれだけ多くの選手の背中を押せるかで悲願のリーグ優勝、日本一にもつながってくる。大航海の続きが今から楽しみとなりそうだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]