巨人大ナタ!17年ドラ1鍬原拓也に戦力外通告で注目集める「チームの思惑」と「選手の名前」

2023年10月28日(土)19時1分 ココカラネクスト

阿部監督体制になってチームは血の入れ替えを進めている(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext

 阿部慎之助新監督の下で新たなチーム作りに励む巨人の〝大ナタ〟が注目を集めている。

 巨人は10月28日、鍬原拓也投手に来季の契約を結ばないことを通達したと発表した。

【関連記事】阿部巨人新体制で注目集める正捕手問題 ささやかれる「意外なキーマン」とは

 鍬原は中大から17年ドラフト1位で巨人に入団。1年目に先発でプロ初勝利を挙げ、2年目はリリーフで15試合に登板、しかしその後は故障にも悩まされ、一時は育成選手も経験。21年途中に再び支配下選手に復帰すると22年はリリーフで49試合に登板し、3勝2敗13ホールド、防御率5・16の成績を残した。今季は5試合に登板して防御率9・00だった。

 巨人は今オフ、投手陣では鍵谷陽平、高木京介、田中豊、三上朋也、堀岡隼人にすでに戦力外通告を行うなど、ある程度実績を残してきた中堅層にばっさりとメスを入れている。救援投手陣がリーグワーストとチーム最大の課題となっていることで、血の入れ替えを積極的に進めている。

 また伸び悩んでいたとはいえ、大卒のドラフト1位入団選手が6年目で首を切られたことに衝撃も走ったが、常勝軍団にとって2年連続Bクラスは非常事態。それだけ球団がチーム改革を本気で進めるという決意表明ともいえ、〝ボーダー〟上の選手はうかうかしていられなさそうだ。

 2016年ドラフト2位入団の畠世周は今季一軍登板なし。21年は52試合に登板し防御率3・07の成績を残すも、制球力が課題とされる。

 また18年ドラフト3位入団の直江大輔も才能開花が待たれている一人。今季は主に中継ぎとして16試合に登板し、0勝1敗、防御率3・86。四球がらみで崩れるシーンも目立ち、制球力が課題とされる。

 ほかにも20年ドラフト1位入団の平内龍太も今シーズンは11試合に登板し、0勝1敗、防御率3・95。シーズン終盤の9月18日に行われたヤクルト戦(東京ドーム)では延長12回のマウンドを託されながら、2四球などでピンチを拡げ、原辰徳前監督から苦言を呈されたこともあった。

 18年のドラフト1位選手、左腕・高橋優貴なども近年は苦しいシーズンが続いている。21年は11勝をあげ、チーム勝ち頭となり、右の戸郷翔征、左の高橋と2人でチームを盛り立てることが期待されていたが、昨年9月に左ひじの手術を行うなど、ここ2シーズンはわずか1勝どまり。巻き返しが期待されている。

 巨人は今回のドラフトでは、本指名5人中4人が社会人と“即戦力”を意識した指名となった。一方で、現有戦力に対してはシビアな見極めを行っていることで、今後もこの流れは続きそうだ。

 今オフは久々に本格的にFA戦線にも乗り出すといわれている阿部巨人。血の入れ替えの行方も引き続き、注目を集めそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

ココカラネクスト

「戦力外通告」をもっと詳しく

「戦力外通告」のニュース

「戦力外通告」のニュース

トピックス

x
BIGLOBE
トップへ