「この選手は獲っといたほうがいい」戦力外通告続く中で、球界OBが獲得を提言する「選手の名前」

2022年11月8日(火)15時6分 ココカラネクスト

 プロ野球の第2次戦力外通告期間が11月16日に始まり、22日には5球団19選手が通告を受けた。

 そんな戦力外通告を受けた選手たちについて、現役時代に横浜などで活躍し、引退後もアテネオリンピック日本代表や、横浜でコーチを歴任してきた野球解説者の高木豊氏が、自身のYouTubeチャンネルで語った。

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 オリックスの日本一で幕を閉じたプロ野球。興奮もまだまだ冷めやらぬ中、すでに来季に向けて各球団が動き出している。ドラフトや移籍などで新戦力が加入すれば必ず、誰かが首を切られてしまうシビアな世界では、今年も多くの選手に戦力外通告が続々と告げられている。

 戦力外となった選手の中でも、働き場所さえ変われば、まだまだ活躍できると見られている選手も存在する。広島の安部友裕内野手などもその一人だ。

 2008年にドラフト1位で広島に入団。2016年には高い守備力でレギュラーを獲得し、2017年には打率3割1分をマークし、2018年の日本シリーズでは1試合に本塁打を放つなど3連覇に大きく貢献した。しかし今季は1度も一軍出場がないまま終了し、戦力外通告を受けた。しかし、阿部自身は現役続行を希望している。そんな経験豊富な内野手については高木氏も、「安部は使えるよなぁ。何がどうなったのか」と、戦力外通告を受けるような選手ではないという印象から驚きの表情で、現役続行の背中を押した。

 さらに続けて阿部の能力についても、「すごくパンチ力あるし、三拍子揃ってるように見えるけどね。守備もそこそここなすし、パンチ力もあって、教え方次第で良くなる選手だと思うけどね」「この選手は取っておいた方がいい選手だよね。俺はまだできると思う」と再評価し、チームが変わればまだまだ輝けるポテンシャルを持ち合わせていると太鼓判を押した。

 広島からは阿部とともに、優勝を経験した中田廉投手なども戦力外になっている。高木氏は他にもDeNAの三上朋也投手を一時期ほどの球の威力はなくなったものの、まだ使い道はあるとクセ球を評価。さらに阪神のウィルカーソン投手や、中日の三ツ俣大樹投手は今季一軍での登板も多かっただけに今後に期待を寄せた。

 さらにこの動画以外でも、戦力外となった選手についても触れている高木氏は、まだまだ活躍できる力を持った選手はいると考えており、ぜひトライアウトを受ける姿勢があるなら受けた方がいいと語っている。

 日ハム・新庄監督も受けた昨年のトライアウトでは、56人受けて、わずか3人しかNPB球団との契約にたどり着けなかった程の狭き門。それほどに厳しい世界ではあるが、トライアウトを受けるという挫折をバネに変えてくれる選手が出てきてほしいと高木氏は願いをこめ、選手たちの飛躍に期待した。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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