WBCがバンタム級世界王者・中谷潤人を12月の総会に招待 「左腕をタクトのように振るって試合を指揮した」

2024年11月14日(木)13時37分 スポーツ報知

プロボクシングWBCはインスタグラム(@wbcboxingより)などでバンタム級王者・中谷潤人をWBC総会にゲストとして招待すると告知した

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 プロボクシング世界主要4団体の一つ、WBCは日本時間14日、今年12月8日から14日までドイツ・ハンブルクで行われる年次総会に、WBC世界バンタム級(53・5キロ以下)王者・中谷潤人(M・T)をスペシャルゲストとして招待することを発表した。中谷陣営も取材に、出席する意向を示した。中谷は昨年もドミニカ共和国で行われたWBO総会にも招待され、出席していた。

 WBCは「“Ai no Kenshi(愛の拳士))”のニックネームを持つ26歳の中谷は、日本中にセンセーションを巻き起こしてきた。フライ級(50・8キロ以下)、スーパーフライ級(52・1キロ以下)、そして現在はバンタム級で世界タイトルを獲得している」などと紹介。Xでは「長身でスレンダーで、柳のようにしなやかに打ち込む日本人サウスポーは、卓越したボクシング・スキルと破壊的な左腕を持っており、しばしば、その左腕をバトン(タクト、指揮棒)のように鮮やかに振るって、試合を見事なまでに指揮し、終わらせてきた」などと表現して世界3階級制覇王者のボクシングを称賛した。

 中谷は2020年11月にジーメル・マグラモ(フィリピン)に8回KO勝ちしてWBO世界フライ級王座を獲得。2度の防衛に成功した。23年5月には米ラスベガスでアンドルー・モロニー(オーストラリア)に12回KO勝ち。この試合は米国で最も権威のある専門メディア「THE RING」や米スポーツ専門局「ESPN」が年間最高KO賞に選出。米興行大手トップランク社が制定する、ファン投票で決まる「トップランク・ファン・アウォーズ」でも「KNOCKOUT OF THE YEAR」(年間最優秀KO賞)にも選ばれた。

 同王座を1度防衛した後、バンタム級に転向。今年2月、当時のWBC世界王者アレハンドロ・サンティアゴ(メキシコ)に挑戦し、6回TKO勝ちで王座を奪取。世界3階級制覇を成し遂げた。7月には同級1位ビンセント・アストロラビオ(フィリピン)に強烈なボディー一発で初回KO勝ち。10月のペッチ・ソー・チットパッタナ(タイ)に6回TKO勝ちした10月のV2戦は記憶に新しい。中谷は来年2月にも予定されるとされる次戦に向けて、すでに練習を再開しており、WBC総会出席は大きな刺激となりそうだ。

スポーツ報知

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