西川龍馬のオリックス移籍に伴う人的補償 広島は外野手獲得が基本線か?

2023年11月24日(金)18時44分 ココカラネクスト

西川の移籍は痛い。広島はそれを補うだけの戦力アップができるだろうか(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext

 オリックスは11月22日、国内FA権を行使していた広島の西川龍馬の獲得を発表した。今シーズンはリーグ2位の打率.305をマーク。プロ入りして4度の打率3割台を記録するなど、広島の安打製造機としてチームをけん引してきた。

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 広島としては西川流出はかなりの痛手ではあるがが、かつてFA移籍に伴う人的補償として獲得した赤松真人氏や一岡竜司氏など活躍した選手は珍しくない。そのため、悲観的にはならず人的補償で入団する選手に期待感を抱いている広島ファンも多いだろう。

 広島はリーグ4位のチーム防御率3.20とまずまずな成績だったため、投手獲得も検討に入るが、やはり西川が移籍したことによる打力低下は必須。加えて、オリックスは現在投手王国であり、投手を多くプロテクトする可能性が高く、広島は打者獲得に舵を切るのではないか。

 まず予想されるのが昨年ゴールデングラブ賞に輝いた福田周平だ。昨年、一昨年とリーグ優勝に貢献してきた31歳は今シーズン36試合出場と出番が激減した。打率.191と低迷したが、通算出塁率.343など実績は十分。守備面での貢献も期待でき、小技を駆使する広島野球にフィットする選手と言える。

 打力重視であれば廣岡大志も魅力的。44試合に出場して打率.200と確実性は欠いたが、日本シリーズに4試合スタメン出場して2試合複数安打を放っていた。内外守れる器用さに加えて、かつてヤクルトと巨人に在籍しており、セ・リーグにすぐに順応できる。

 また、西川を除く広島の現在の外野のレギュラーは秋山翔吾野間峻祥と2人とも30代。若い外野手が欲しいところ。プロテクトされる可能性は高いが、ルーキーイヤーながら開幕前に育成から支配下登録を勝ち取った24歳の茶野篤政も面白い。最終的には打率.237だったが、4月(.275)、5月(.263)と前半戦は存在感を見せた。

 とはいえ、広島の外野手には8月と9月だけで計9本塁打を放った末包昇大もいる。末包を外野でレギュラー出場する方針にして投手陣強化を図るかもしれない。いずれにせよ、どの選手が移籍して、どのような活躍を見せてくれるのか楽しみだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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