まもなく第2回現役ドラフト実施 “1期生”の結果はどうだった?

2023年11月30日(木)16時30分 ココカラネクスト

細川(写真)や大竹が大きく羽ばたいた一方で、戦力外になった選手も(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext

 12月8日、プロ野球の「現役ドラフト」が行われる。選手の流動化、出場機会の創出を目的に始まったのが昨オフのこと。この現役ドラフトは、12球団全てで1人以上の選手が加入し、移籍する仕組みになっている。

 指名対象選手は12球団それぞれが提出した者になるが、以下の条件に当てはまる選手は対象者にならない。

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・外国人選手
・複数年契約を結んでいる選手
・来季の年俸が5000万円以上の選手(※ただし、1名に限り5000万円以上1億円未満の選手を対象にできる)
・FA権を保有、または過去に行使したことのある選手
・育成選手
・前年度の選手権試合(ペナントレース)終了の翌日以降に、選手契約の譲渡(トレード)により獲得した選手
・シーズン終了後に育成選手から支配下契約に切り替えられた選手

 これらの条件を見ると、ある程度のキャリアを積んだ選手や代表クラスの選手は対象外になりやすいことがわかる。若手〜中堅で、どちらかというと”燻っている”者を拾い上げて、活躍に繋げていくのが基本線だ。

 では、現役ドラフト“1期生”になった選手たちはどんな1年を過ごしたのか。

 投手では大竹耕太郎(ソフトバンク→阪神)、野手では細川成也(DeNA→中日)が成功例の筆頭だろう。技巧派左腕の大竹は、ソフトバンクでは5年間で通算10勝とチャンスを活かしきれなかったものの、阪神加入1年目で自己最多の12勝をマーク。チームの38年ぶり日本一に貢献した。一方、右の長距離砲・細川はDeNAで定位置を掴みきれなかったが、中日で才能が開花。リーグ4位タイの24本塁打を放ち、長打力不足のチームで存在感を示した。

 ネームバリューの大きさで言えば、オコエ瑠偉(楽天→巨人)も注目の的だった。楽天では毎年のようにケガが続き、伸び悩んだ印象があったものの、巨人では開幕スタメンを奪取。昇降格を繰り返しながら、41試合で2本塁打を記録し、契約更改では6年ぶりにアップを勝ち取った。

 ただ、厳しい現実もこのオフに訪れている。“1期生”の12名のうち、半数の6名がわずか1年で戦力外通告を受けたのだ。古川侑利(日本ハム→ソフトバンク)、松岡洸希(西武→日本ハム)の2名は育成契約に切り替え。渡邉大樹(ヤクルト→オリックス)は現役引退を決意し、成田翔(ロッテ→ヤクルト)はNPBでのプレーにピリオドを打った。唯一、他チームへの移籍が決まったのが笠原祥太郎(中日→DeNA)。来季は台湾の新興球団・台鋼ホークスに加入する。

 第2回の開催まであと1週間。“1期生”の結果を見ると、選手人生が大きく変わるのは確か。どんな結果が訪れるのか、今から楽しみだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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