ここでもリスク管理を徹底 大谷翔平のドジャース入団会見を米記者はどう見た?「オオタニは過去にこだわることもなかった」

2023年12月15日(金)10時38分 ココカラネクスト

笑顔でドジャースの入団会見に臨んだ大谷。(C)Getty Images

 現地時間12月14日、ドジャースとプロスポーツ史上最高額の10年総額7億ドル(約1015億円)で契約合意した大谷翔平が、本拠地となるドジャー・スタジアムで入団会見を実施。真新しい背番号17のユニホーム姿を披露した。

【画像】ドジャースのユニホーム姿をお披露目!大谷翔平が”決意表明”した入団会見の様子

 日米メディア約200人超の報道陣の前に登場した大谷。球団オーナーのマーク・ウォルター氏、アンドリュー・フリードマン編成本部長、デーブ・ロバーツ監督、水原一平通訳らと一緒に会見に臨んだ。

「決断理由はひとつではなく、本当に交渉させた頂いたすべての球団と話をさせて頂いてどれも素晴らしかった。決めるのはひとつしかないので、そこに対して自分が最終的にここでプレーしたいなと思った気持ちに素直に従った」

 そう胸中を打ち明けた。今年8月9日以来となる公の場での会見となったが、多くの質問に対して、淀みなく応えた。

 ただ、最終的にどれほどの球団と交渉したかという問いには、「何球団というのは僕の口からは差し控えさせていただきたい」と明言を避けた。余計な騒動の火種になりかねない問題には言及しないというリスク管理がここでも徹底された印象だ。

 世界中の注目を集めた会見を米記者たちはどう見ていたのか。米メディア『The Athletic』のスティーブン・J・ネスビット記者は「彼はフリーエージェントとなった自分を追いかけてくれた球団に、漠然と匿名で感謝の言葉を述べた。それから肘の手術とそれにまつわる疑問についても多くを語ろうとはしなかった。過去にこだわることもなかった」と指摘。記者からの厳しい問いかけにも毅然と振舞った大谷を称えた。

 また、同メディアのシニアライターを務めるアンディ・マッカラウ氏は「私にとって最も印象深いのは、オオタニが『失敗』に触れたことだ」と言及。会見中に大谷が「ドジャースが経験してきたこの10年間を、彼らは全く成功だと思っていないとおっしゃられていた。それだけ勝ちたい意思が強いと心に残っている」とドジャース側の口説き文句を明かした部分をクローズアップした。

「私は、フリードマンとロバーツが近年の成績について、オオタニが言うような感覚を感じているとは思えない。少なくとも、彼らはそのような考え方に対して厳しく反論してきた。しかし、チームが常に成功を収めながら、2020年のパンデミックに見舞われたシーズンにしかタイトルを獲得できなかったことへの不満があるのは間違いない。オオタニを勧誘するうえで、重要なアイデアとなったようだ」

 ドジャースの一員として初めての任務を終えた大谷。そんな“ニューカマー”に対する地元メディアのファーストインプレッションは、概ね良好と言えそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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