脳震盪の後遺症が9カ月間も? フェルトンゲン「多くの人は知らなかったが…」

2020年12月16日(水)13時24分 サッカーキング

昨季までトッテナムに在籍していたフェルトンゲン [写真]=Getty Images

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 ベンフィカに所属するベルギー代表DFヤン・フェルトンゲンが、長期間に渡って脳震盪の後遺症に苦しんでいたことを明かした。15日、イギリスメディア『スカイスポーツ』が伝えている。

 11月29日に行われたプレミアリーグ第10節アーセナル対ウルヴァーハンプトン戦でメキシコ代表FWラウル・ヒメネス(ウルヴァーハンプトン)とブラジル代表DFダヴィド・ルイス(アーセナル)が衝突。R・ヒメネスが頭蓋骨骨折の手術を受ける大ケガを余儀なくされたほか、プレーを続行したD・ルイスも額からの出血が止まらず、ハーフタイムで交代を余儀なくされていた。

 このことからサッカー界では頭部を負傷した際には一時的な交代を可能にするルールが提案されるなど、選手を守るルール作りの議論が行われている。そんな中、今夏にトッテナムとの契約が満了となり、ベンフィカに加入したフェルトンゲンが過去に長期間に渡って脳震盪の後遺症に苦しんでいたことを明かした。

 フェルトンゲンは2019年4月30日に行われたチャンピオンズリーグ(CL)準決勝ファーストレグのアヤックス戦で相手GKと交錯し、頭部を打って鼻付近から流血。治療を受けて一度はピッチに戻ったが、すぐに自らプレー続行不可能と判断して、途中交代となった。

 フェルトンゲンはベルギーメディア『Sporza』で、「多くの人がこのことについて知らないが、それ(アヤックス戦での頭部負傷)が本当に長い間僕に影響を与えていた。めまいと頭痛が続いた」と語り、この負傷が影響してトッテナムでの立ち位置を失ったことを明かした。

「先日、D・ルイスとR・ヒメネスが負傷した出来事があった。僕に関しては鼻だった。そして僕はしばらくプレーを続けたが、医者によるとそれは絶対にするべきことではなかったようだ。最終的に約8〜9カ月もの間、頭部の負傷で悩まされていた。それがうまくプレーできていなかった理由だ」

「(当時トッテナムでの)契約は1年残っていて、他のクラブやトッテナムにアピールしなければいけないことはわかっていた。でも、プレーした時の僕はゴミだった。良いパフォーマンスを披露することができなかった。あんまり多くの人はそれを知らなかったけれどね。それは僕自身の選択であり、誰かに向けた批判ではない。5カ月後には気分が良くなり始めた日もあった。でも、その時の映像を見ると、あんまり良さそうには見えないね」

「どうしたらいいのかわからなくなったのは多分1月だったと思う。試合の後に試合、練習の後に練習があり、より影響があった。でも、その後ロックダウンがあり、2カ月ほど何もしなかった。そうしたら状態は良くなったんだ」

 8シーズン在籍したトッテナムを退団して今夏ベンフィカに加入したフェルトンゲンは主力として活躍。今シーズンはここまで公式戦15試合に出場し、1ゴールを記録している。

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