渡辺一樹、2022年限りでヨシムラと契約終了。全日本ロード、鈴鹿8耐、EWCで大きな貢献

2022年12月28日(水)0時5分 AUTOSPORT web

 12月27日、レーシングチームのヨシムラは、2022年限りでレーシングライダーと開発ライダーを務めた渡辺一樹と契約終了になったことを発表した。


 渡辺は全日本ロードレース選手権のGP250に参戦後、2012年にJ-GP2チャンピオンに輝く。2013年から2016年はJSB1000に参戦し、2017年にスーパースポーツ世界選手権(WSS)で世界戦を経験した。

渡辺一樹(ヨシムラスズキMOTUL)


 翌2018年に国内に戻り、ヨシムラスズキMOTULレーシングから全日本ロードJSB1000に参戦した。ここからヨシムラライダーとして、全日本ロードと鈴鹿8耐のマシンを開発する。


 2020年には全日本ロードJSB1000にスポット参戦に留まったが、2021年からスズキワークスとしてSERTとヨシムラのタッグでFIM世界耐久選手権(EWC)にエントリーする準備として、24時間レースでも戦えるスズキGSX-R1000Rの開発も行っていた。

シケインでトップ争いを繰り広げる中須賀克行と渡辺一樹/2022全日本ロード第2戦鈴鹿2&4 JSB1000 レース2


 2021年は全日本ロードにもスポット参戦したが、EWCに参戦したヨシムラSERT Motulの開発ライダーと第4ライダーを務めてEWCチャンピオンに導いた。2022年は全日本ロードに加賀山就臣監督が率いるYOSHIMURA SUZUKI RIDEWINにフル参戦し、EWCではヨシムラSERT Motulから第3戦鈴鹿8耐と第4戦ボルドール24時間にレギュラーライダーとして戦った。


 ランキングは全日本ロードもEWCもランキング2位となったが、両選手権で表彰台にも上りファンを大いに魅了した。

2022鈴鹿8耐の表彰台に上がった渡辺一樹、グレッグ・ブラック、加藤陽平チームディレクター(Yoshimura SERT Motul)


 そして、2018年以来、全日本ロード、鈴鹿8耐、EWCの開発とレースでヨシムラとスズキに大きな貢献をしてきた渡辺だったが、2022年限りでヨシムラと契約終了になったと今回発表された。


 ヨシムラは「彼の献身的な開発無しで昨年の世界耐久チャンピオンを獲得出来なかったのは周知の事実で、その功績に感謝し彼の今後のキャリアが上手くいく事を願います」と続けた。


 2023年はヨシムラ以外のチームで走ることになるが、全日本ロードなのか、EWCなのか、それとも他の選手権でも渡辺の活躍を見守りたい。


 また、同時に2023年もEWCに継続参戦するヨシムラSERT Motulは、グレッグ・ブラック、シルバン・ギュントーリを引き続き起用。3人目は2020年までSERT、2021年にERC Endurance-Ducati、2022年はWebike SRC Kawasaki Franceから参戦していたエティエンヌ・マッソンが戻ってくることを明かした。

渡辺一樹(YOSHIMURA SUZUKI RIDEWIN)/2022全日本ロード第8戦MFJ-GP鈴鹿 JSB1000
2021EWCチャンピオントロフィーを掲げる渡辺一樹、吉村不二雄社長、加藤陽平TD
渡辺一樹(チーム・スズキ・エクスター)/2022MotoGP第14戦サンマリノGP 決勝





AUTOSPORT web

「日本」をもっと詳しく

「日本」のニュース

「日本」のニュース

トピックス

x
BIGLOBE
トップへ