肝試し帰りに4人死亡…最恐心霊スポット「犬鳴村」で起きた4つの実際の事件が怖すぎる!

2019年12月19日(木)12時0分 tocana

 村の都市伝説の代表的なものといえば、青森県で一人の正気を失った村人により村民全員が殺されたという廃村「杉沢村」伝説だ。杉沢村は地図にない村として全国的に知られ、これまで多くの調査が繰り返され、幾度となくテレビでも特集が組まれたが、伝説の証拠や根拠に乏しく、その地は「小杉集落」ではという以外にさしたる進展がないため、今となっては風化した都市伝説となっている。


 そんな杉沢村伝説とは反対に、マニアの間で年々注目度が高まっているのが、青森県からはるか離れた福岡県に位置する「犬鳴村」だ。杉沢村が「ここから先、命の保証はない」という看板が書かれていたというストーリーがあるならば、犬鳴村の入り口には「日本国憲法この先通じず」という看板が立っているといわれている。一見すると似たような都市伝説だが、霊感のある人物の間では“段違いに怖い場所”“行くと呪われる心霊スポット”として評価されている。また、心霊スポットマニアの間でも“獲れ高”が高い場所として人気なのだという。一体どんな場所なのだろうか。


■犬鳴村とは


●ダムに沈んだ霊


「犬鳴村」は正しくは犬鳴谷村といい、1889年まで福岡県鞍手郡(現在の宮若市)に存在した集落だ。しかし、1970年から始まったダム建設により、集落のほとんどは沈んでしまう。しかも、一部の老人は馴染みの土地を離れることができず、広大な墓地とともにそのままダムの下に沈んだという。しかも、この村にはそれ以上のいわくもあった。


「江戸時代、迫害を受けた人々が集落で近親相姦を繰り返し、異形の人々がひっそりと暮らしている」


「かつてこの場所に伝染病の隔離施設があり、その子孫が残っている」


「どこの国の言葉でもない言語を話す人々がおり、彼らは不思議な歩き方をしていた」


 など、異形・異界の人々を示すかのような伝説が多数残っているのだ。このいわくが生まれた背景には諸説あるのだが、このスポットが大昔からなにか“異様な空気”を醸し出していたのは間違いないようだ。


●犬鳴トンネルにまつわる噂


「犬鳴村」に続くといわれている旧犬鳴トンネルは、トンネル建設中に複数の関係者が死亡していることで知られる。1975年には新犬鳴トンネルが開通し、利用されなくなったものの、新旧のトンネルともに多くの霊が目撃されている。


 都市伝説として有名な霊の目撃談は、


「白い車でトンネルを通るとボンネットに血まみれの手形がつく」


「トンネルの手前に公衆電話があり、そこから暴行によって死んだ女のうめき声が聞こえる」


といったものだ。


●実際に起きた事件


 恐らく、この噂は1988年に旧犬鳴トンネル付近で起きた事件が発端となっている。白いセダンに乗った帰宅途中の工員に顔見知りの少年グループが「車を貸してくれ」と頼むものの断られたため、腹を立てた彼らが工員の車を奪い、工員を仲間の家に監禁。暴行を繰り返した上で、旧犬鳴トンネルに連れ去り、行員の手足を縛ってガソリンをかけて焼殺した凄惨な事件だ。


 実際、人気番組「奇跡体験! アンビリバボ—」(フジテレビ系)でも2000年代に取り上げられ、白い車に乗った若者4人が犬鳴トンネルで恐ろしい幽霊を見た体験を語っている。もっとも、この幽霊は丸顔の女性だったが、おそらくこの事件が残した念が呼び寄せたものだと考えられる。あるいは、同じく福岡にある力丸ダム付近で1979年に起きたOL強姦殺人事件や、同年に起きた保険金殺人事件によって殺害された女性の霊が、犬鳴トンネルに居ついた可能性もあるだろう。


 それだけではない。1992年には、焼殺事件によってすっかり心霊スポットとして有名になっていた犬鳴村に肝試しで向かった少年10人が、電柱に突っ込み運転手が意識不明となった事故が発生。さらに2000年には犬鳴ダムで死体遺棄事件。2001年にも15歳を含む若者5人が肝試しの帰りにトラックと正面衝突し、4人死亡するなど、凄惨な事件や事故が相次いだ。特に、肝試しの帰りに大人数が交通事故に遭うケースが2件も起きたことで、ここが呪われた場所であることが証明された格好になった。
(文=編集部)

tocana

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