起きるのに「目覚ましを使っていない」人の割合は?【4000人調査】
2025年3月27日(木)15時4分 マイナビニュース
プラネットは3月24日、睡眠に関する意識調査の結果を発表した。調査は2025年2月3日〜2月4日、4,000人を対象にインターネットで行われた。
○目覚ましを使わずに起きられる?
普段、目覚ましを使っているかを聞くと、「携帯電話やスマホのアラーム」を使っている人が48.8%、音のみで時間を知らせる「目覚まし時計」を使っている人が17.8%、「目覚ましは使っていない」という人が35.4%だった。
普段目覚ましを使っていない人のうち、起きるべき時間に起きられている人は8割以上だった。ただし、年齢が若いほど「起きられない」人の割合が高い。
目覚ましを使っている人に、設定した時間に起きられているかを聞くと、「設定した時間にきちんと起きられる」という人は73.8%、「(スヌーズ機能などで)何度も鳴らしたら起きられる」人が21.3%だった。男性の20代、30代、女性の20代から40代は、「何度も鳴らしたら起きられる」という割合が3割を超えている。
○若い女性は長時間睡眠を欲している?
平日の平均睡眠時間、休日の睡眠時間、そして理想の睡眠時間について、それぞれ聞いた。平日について最も割合が高いのは、「6時間台」(34.3%)だった。次いで「7時間台」(28.9%)、「8時間台」(11.4%)と続く。
休日の場合、1位と2位が逆転して、「7時間台」(33.3%)、「6時間台」(26.0%)の順になる。また「8時間台」は平日と比べて10ポイント以上増え、21.5%だった。
理想の睡眠時間については、最も高いのが「8時間台」(40.9%)だった。実際の睡眠時間と比べると、かなりの人が理想よりも短い時間しか眠れていないことになる。ちなみに、理想の睡眠時間について「9時間以上」と回答した人は全体では7.5%だが、「女性・20代」においては20.8%、「女性・30代」では14.3%と、男性やほかの年代の女性と比べて、高い割合になっている。「女性・20代」については、休日の実際の睡眠時間が「9時間以上」という人も19.5%と、性年代別で見たときに最も高い割合だった。
○睡眠に悩みを抱える人が8割超
「現在、自分の睡眠の質に満足していますか」という問いに対する答えは、「満足している」(17.9%)、「やや満足している」(34.9%)、「やや不満」(32.9%)、「不満」(14.3%)だった。
満足できていない人はどんな理由があるのか。睡眠の悩みを聞いたところ、最も割合が高かったのが「トイレなどで途中に起きてしまう」(37.9%)だった。性年代別に見ると(性年代別の図表は不掲載)、「男性・60代」(50.9%)、「男性・70代以上」(58.9%)、「女性・70代以上」(50.9%)では、理由に挙げた人が半数を超えている。同様に「夜中に目が覚めてしまう」も、年代が上がると増える傾向にある。逆に「朝すっきり起きられない」「十分な睡眠時間が取れない」という人は若い世代のほうが高い傾向にあった。「睡眠の悩みはない」と回答したのが16.8%だけなので、年代によって原因とその割合に違いはあるものの、多くの人が悩みを抱えていることがわかる。
○睡眠不足の原因、年代で差があると判明
睡眠の悩みとして「十分な睡眠時間が取れない」という人を対象に、その原因を聞いた。最も割合が高かったのは「寝る前にパソコンやスマホを見てしまう」だった。比較的若い世代で割合が高く、20代は56.5%、30代は58.1%、40代は52.3%の人が原因に挙げていた。
次に割合が高いのが「寝ている途中で目が覚めてしまうから」だが、今度は年代の高いほうが割合が高く、50代は42.2%、60代は46.2%、70代以上になると、61.5%が挙げている。
また、上位2項目と比べると、3位の「なかなか寝付けないから」は、年代ごとの差が比較的小さく、最も低いのが60代の30.3%、最も高いのが70代以上の42.3%となっている。
○よりよい睡眠のために生活習慣を考えている人が多い
睡眠のために実施していること、今後実施しようと思っていることを、それぞれ聞いた。ともに最も割合が高かったのが「規則正しい生活を心がける」(実施:29.7%、今後実施:23.7%)だった。
実施していることとしては、「入浴する」(25.2%)、「早めに就寝する」(17.4%)のほか、「寝る前の一定時間は、食事をしないようにする」(16.9%)、「寝る前にカフェインの入った飲み物を飲まない」(16.7%)が上位になっており、食生活を含めた生活習慣に気をつけている人が多いようだ。
今後実施しようと思っていることを見ると、「ストレッチ」(17.6%)、「運動」(14.8%)なども上位に来ている。よりよい睡眠のために、今はできていないけど、体を動かしたい、ほぐしたいという需要があるようだ。
○寝室や寝るときの環境づくりで工夫したこと、失敗したこと
寝室や寝るときの環境づくりのために工夫していること、失敗したことを自由回答で聞いた。
目覚ましの工夫には、「スマホを枕元に置いておくのではなく、あえて少し離れた場所に置いてアラームがなった時に体を起こさないと止められないようにすることで嫌でも起きないといけないようにしている。 マットレスや枕など自分に合うものが未だに分からず、朝起きた時には体が重かったり、肩や腰が痛かったりすることがある」(女性・20代)、「目覚ましを2個用意し、1個目が鳴ったらすぐ止める。その5分後に2個目が鳴るように設定し、触って音だけは止めるがそのまま放置。さらに5分後になったら完全に2個目も止める。その10分の間には完全に意識を回復するようにする」(女性・60代)、「アラームを止めるための条件を自分で設定できるアプリを使用している。止めるために洗面所にある歯磨き粉のバーコードを読み込まなければアラームが止まらない設定にして、二度寝をあまりしなくなった」(女性・20代)といった回答が寄せられた。
寝室の環境については、「寝る時には真っ暗が寝やすい。夜中にトイレに行く際は、歩くと電気が付く装置があるので不便は感じない。あまり寒いと、寝室をエアコンで温かくして、寝るときに切る。隣の部屋にエアコンがあるので、寝室まで温かくするのは少しもったいない気がします」(女性・70代以上)、「いつも明るい時間帯からベッドに入るので、部屋のカーテンは遮光にしている。また、寝る時にスマホでオルゴールやオカリナ演奏での童謡を聞きながら目を閉じていると、いつの間にか眠りに付いている」(女性・70代以上)、「冬の寒い時期は、敷パッドや掛け布団を暖かい起毛の物で、かつ肌触りの良い物にし、布団に入った瞬間にリラックスして気持ちよく眠りに入っていけるようにしている。特に寒い日には、貼るカイロを衣類の上から貼り、寒さを感じないようにしている。起床時間まで目覚めないように、遮光カーテンを使用している」(女性・50代)といった回答が集まった。
「枕がかなり気になっていて、こだわりがあるが、なかなか理想の枕に会えていなくて、毎日タオルで高さを調整している。そうすると、幾分リラックスできて寝やすいが、毎日の調整が結構めんどくさい」(女性・50代)、「低反発枕を使用してみたが、硬くて合わず、首や肩が痛くなって、頭痛もしたので買い直した」(女性・50代)など、自分に合う枕を探している人も多かった。毎日のように高さを調整している人もいるようだ。
他にも、「別の部屋から聞こえるテレビの音や会話の声を遮音したいが、耳栓・イヤホン・ヘッドホンをしたままでは横になったり、寝返りをしたりができず眠れなくなった。睡眠専用の快適に使えるデザインのものが欲しいが、見つからない」(女性・30代)といった、音についての悩みの声も聞こえた。