空気清浄機を花粉シーズンだけレンタルするメリットとは? - シャープの高性能モデルを試した場合

2025年4月22日(火)16時14分 マイナビニュース


花粉の時期に欲しい家電と言えば空気清浄機。だが空気は目に見えず、効果があるか不安で手を出しにくいという方も多いはず。そこでシーズン中だけレンタルするという新しい選択肢について調べてみた。
○花粉対策は空気清浄機に注目!!
今年もやってきた花粉症の季節、花粉対策として有効なのが空気清浄機だ。とくにコロナ禍以降はウイルス対策として注目され、近年は発生頻度が高まっている黄砂対策としても関心を集めている。
こういった需要を受け、各メーカーはより良い製品作りに邁進している。しかし、高性能な空気清浄機は高価なわりに、使うシーズンが限られがちだ。加えて、実際に使ってみなければ効果が体験できないことや、使用する部屋との相性も相まって、なかなか購入しにくい家電のひとつでもあるだろう。
そんなユーザーから注目されているのが「レンタル」という使い方。気軽に効果を試すことができるだけでなく、必要なシーズンだけ借りることでコスパ良く空気清浄機を利用できる。
実際、家電レンタルサービスの「Rentio(レンティオ)」では、2025年3月に過去最高となる単月1,400件以上の新規レンタル注文を記録。とくに今シーズンは気温上昇に伴う花粉飛散時期の早期化により、例年より早いタイミングでの需要増加も確認されているという。
レンティオでは現在、100製品前後の空気清浄機をラインアップしているが、その中でも人気の高いメーカーのひとつが「シャープ」だ。今回は、シャープのプラズマクラスター・ヘルスケア事業部に、空気清浄の重要ポイントと同社の空気清浄機の花粉対策について伺ってみたい。
○空気清浄の重要ポイントは「風量」「気流」「フィルター効率」
シャープ Smart Appliances & Solutions事業本部 プラズマクラスター・ヘルスケア事業部 国内PCI商品企画部 主任 福田吉晃氏は、空気清浄における重要ポイントを3つ挙げる。それは「風量」「気流」「フィルター効率」だ。
ひとつ目の「風量」は文字通り、機器から送り出される空気の量。ふたつ目の「気流」は、部屋の奥までまんべんなく風を届け、粒子を引き寄せる能力。3つ目の「フィルター効率」は、引き寄せた汚れを清浄する能力を指す。
このうち、「気流」を実現するためにシャープが2007年から採用しているのが、コアンダ効果を利用した「コアンダフロー」だ。後ろ斜め20度の角度に向かって風を吹き出し、壁から天井に沿って部屋の奥まで風を届ける仕組み。これはシャープが特許を持つ、同社独自の技術となる。
そして、0.1マイクロメートルの粒子を99%捕集することができる「静電HEPAフィルター」を搭載することで、高い「フィルター効率」を実現。プラズマクラスターは、静電気を除去して、壁や衣類などへの花粉の付着を押さえてくれる。
シャープの空気清浄機が花粉を捉える仕組みをまとめると、次のような流れになる。
プラズマクラスターで静電気を除去し、花粉の付着を抑える
コアンダフローで花粉を引き寄せて吸塵
HEPAフィルターで花粉アレル物質をキャッチ
○浮遊粒子数が数字で見える加湿空気清浄機「KI-TX100」
これら「風量」「気流」「フィルター効率」の機能を最大限に満たし、加湿機能もプラスしたのが、2024年9月に発売された加湿空気清浄機のフラグシップモデル「KI-TX100」だ。
最大の特徴は、業界初の室内浮遊粒子数表示機能「AIモニター」。室内にただよう粒子数を数値と色で見える化し、過去30分間の1リットルあたり粒子数の変化もモニターにグラフ表示してくれる。部屋の温度や湿度、お手入れ時期も表示可能だ。
空気清浄機は効果を実感しにくい家電であるがゆえに、これまでも汚れの粒子を可視化する試みは行われてきた。シャープはこれをさらに推し進め、実数値で表すことで空気環境を評価できるようにした。
プラズマクラスターには、同社史上最高イオン濃度を実現した最上位ブランド「プラズマクラスターNEXT」を搭載。1立方センチメートルあたり50,000個以上のイオン濃度によって、どれだけ高性能なフィルターでも取りきれない付着花粉の対策も行うことが可能だ。
「KI-TX100」は花粉対策専用の「花粉モード」を搭載しており、オンにするとホコリセンサーの感度が高まり、風量を強めた状態で自動運転を行う。素早く花粉を除去してくれるので、うまく活用しよう。
クラウドサービス「COCORO AIR」との連携も強みのひとつだ。スマートフォン用アプリ「COCORO HOME」と連携させると、「AI AUTOモード」の運転カスタマイズやタイマー機能などを活用できるだけでなく、天気予報の花粉飛散情報に連動した自動運転が可能になる。「花粉が多い」という予報があったら自動運転が強めに設定されるため、症状がきつい方には嬉しい機能だろう。
もうひとつ、空気清浄機を使う上で欠かせないのが“お手入れ”。「KI-TX100」は背面パネル上のホコリを掃除機で吸い取るだけという手軽さで、パネルを外すことなくお手入れが可能。それすら面倒という方には「背面に貼り付け、汚れたら剥がすだけ」という、使い捨てプレフィルターも用意されている。
加湿機能を使う方は加湿フィルターのお手入れも気になるだろう。こちらも水と小さじ一杯程度のクエン酸をトレイに入れて“加湿内部洗浄”ボタンを押せばOKという「自動洗浄機能」が搭載されており、手間なしでお手入れが可能だ。
福田氏は、「ホコリの粒子数が見えるので、体感だけでなく視覚的に効果が分かるのが特徴です。空気清浄機にはIoTのイメージがまだ少ないと思いますが、花粉予報に連動させることで、より実感もあがるでしょう。また、空気が十分に清浄できたと判断する基準もより厳しくしており、食品工場などで求められる『クリーンルーム規格Class8』レベルの空気環境を目指して運転を行います。花粉対策として自信を持っておすすめする製品です」と、KI-TX100についてまとめる。
○シャープの空気清浄機を効果的に使う工夫
福田氏は、シャープの空気清浄機を効果的に使う方法も教えてくれた。ポイントは「コアンダフロー」の活用だ。
リビングなどの広い空間でのおすすめの設置位置は、部屋全体を見渡せる場所。もちろん部屋の角でも効果はあるが、例えば長方形の部屋であれば、長辺側の中央付近がもっとも効率的に気流を活用できるという。
またエアコンの風とぶつかってしまうと効果が下がるため、風を上に吹き上げる冷房運転時はエアコンの真下、下に吹き付ける暖房時はエアコンの対面を推奨している。ちなみにシャープのエアコンであれば「COCORO HOME」アプリで空気清浄機と連動でき、お互いの風を干渉し合わないようにできるそうだ。
寝室や子ども部屋などの狭い空間の場合は、部屋の入り口付近で吸い込むのが理想だという。生活動線上に空気清浄機があれば人の動きで舞い上がるホコリを吸引できる。また空気清浄機からはフィルターを通った清浄な風が出ているため、花粉対策としては身の回りに置くのも効果的とのこと。
シャープでは身近で使うことになる小空間向けとして、「FU-T40」のような小型空気清浄機もラインアップしている。これらのモデルはファンを強く回さずとも十分な風量が確保できるよう、吸い込み口が左右に用意された「Wフィルター構造」を採用しており、低騒音を実現しているそうだ。
○買い切りとは異なるメリットを秘めた「レンタル」という選択肢
加湿空気清浄機「KI-TX100」の実勢価格は12万5,000円〜14万円前後、空気清浄機「FU-T40」の実勢価格は3万円前後。レンティオでのレンタル料金は、「KI-TX100」が月額1万1,500円、「FU-T40」が月額3,900円(ともに新品・最低利用期間3カ月/支払い満了1年[※])となっている。
(※支払い満了期間が設定されている商品は、月額料金の支払い満了と同時に課金が自動的に終了。ユーザーに商品の所有権が移転し、返却不要となる)
またシャープの空気清浄機はお手入れを非常にカンタンにしているが、レンティオではお手入れすら不要にする「フィルター定期便」というサービスも展開している。「Airdog (エアドッグ)」の空気清浄機に付帯するサービスで、3カ月に一度フィルターが送られてくるので、届いたフィルターに交換するとともに元のフィルターを返送するだけでOKだ。
空気清浄機能を活用したいのであれば、「必要なシーズンだけ借りることができる」「シーズンオフの保管場所がいらない」「メンテナンスの手間が減る」「そのぶん価格を抑えられる」レンタルという選択肢は、一考に値しそうだ。

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