米国防総省が中東で撮影された「オーブ型UFO映像」を公開! UAP調査の結論は?

2023年4月24日(月)11時0分 tocana

 19日水曜日午前、アメリカ上院軍事委員会にてUAP※に関する公聴会が行なわれた。


※ UFO(Unidentified Flying Object:未確認飛行物体)は、説明のつかない航空現象をすべて含むが、現在は「宇宙人の乗り物」という意味で用いられることが多い。そのため、現在アメリカ軍では「宇宙人の乗り物」という意味合いが強くなったUFOに替えて、説明のつかない航空現象に対し、「UAP(Unidentified Aerial Phenomena:未確認航空現象)」という呼称を採用している。最初のUFO目撃談とされる1947年の「ケネス・アーノルド事件」で、実業家のケネス・アーノルドが目撃した飛行物体について「水の上を滑る円盤のように」動いていたと描写したことから、宇宙人の乗り物を「空飛ぶ円盤(flying saucer)」と言うこともある。


 公聴会には米国防総省のUFO研究グループであるAll-Domain Anomaly Resolution Office(AARO)のディレクターであるSean Kirkpatrick氏が登壇、上院軍事委員会のブリーフィングで未確認航空現象(UAP)の最新情報を提供し、この現象が地球外生命体によるものであるという証拠をまだ見つけていないことを示した。


 Kirkpatrick氏は、UAPの謎を解こうとすることの難しさを認めており、「UAPに関する何十年分もの疑問に一度に答えることはできませんが、どこかで始めなければなりません」と述べ、ここ数年で寄せられた650件以上の報告書を検証していると語った。


 実際にKirkpatrick氏はAAROが調査した数百の事例から浮かび上がったUAP目撃報告の包括的な傾向を示すグラフを公開。その中で、球体や球体のような物体が52%も報告されており、さらにそのほとんどが白、銀、または半透明であること、目撃されたUFOの直径が約1〜4メートルであることなどが明らかになった。


 UAPは高度1万〜3万フィート(約3000〜9000m)で目撃されることが最も多く、静止しているものからマッハ2程度で飛行するものまであった。しかし、問題の飛行物体から熱排気が検出されることはなかったとしている。


 Kirkpatrick氏によれば、数百件のUAP報告のうち”異常と言えるようなサインを示すものは、今のところごく一部 “に過ぎないとのこと。逆に、「AAROに報告された未確認物体の大半は、非常にありふれた特徴を示している」とし、「気球、無人航空機、乱気流、自然現象、その他容易に説明できるものである」と述べた。この点を踏まえてKirkpatrick氏は、かなり断定的に「私たちの調査において、これまで既知の物理法則を無視する物体について地球外の進歩した技術によるものといえるような信頼できる証拠を発見していないことも、記録として述べておきます」と宣言している。


 今回の公聴会では、新たなUAPを捉えた映像も機密解除され、公開された。一つ目の報告はMQ9リーパーというドローンが中東地域を飛行している時に撮影された銀色の球体だ。Kirkpatrick氏はこの物体に関する情報が映像のみであることから、「映像だけで完全に正体を特定することは事実上不可能である」と指摘した。2つ目の報告は、南アジアで同じくリーパー・ドローンが撮影したUAP。しかしこちらは最終的に旅客機と特定されるに至ったものだ。


 さて、公聴会ではある興味深い質問が飛び出した。それはAAROが本当に「地球のものではない何か」を偶然発見したらどうするか、という質問だ。これに対し、Kirkpatrick氏はま「もし、UAPが地球外からのものでしか説明できないという重要な科学的データが得られた場合、我々はNASAや省庁間のパートナーと協力して、その結果を米国政府の指導者に適切に知らせることを約束する」と断言している。



参考:「Coast to Coast AM」ほか


【本記事は「ミステリーニュースステーション・ATLAS(アトラス)」からの提供です】



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