大企業を辞めて“魔改造”した軽自動車で“車上生活”→「普通に働け」「税金払え」とネットで批判…30代夫婦が語る、それでもYouTubeで発信し続けるワケ
2025年5月5日(月)12時0分 文春オンライン
改造した軽自動車で車中泊しながら日本一周を達成した30代の夫婦、けんじさんとあかりさん。YouTubeチャンネル「 けんじとあかり 」で車中泊生活のリアルや日本一周の様子などを発信し、現在は登録者数19万人の人気を誇る。大企業を辞めてまで車中泊生活を選んだ彼らの決断の裏には、どんな思いがあったのだろうか。

ふたりが大企業を辞めて車中泊を始めた経緯
けんじさんは、大手メーカーで営業職として働いていた。しかし、会社の古い体質や、思い描いていた仕事内容とのギャップに悩んでいた。
「もともと、ずっと仕事を辞めたかったんです。会社が大きすぎて、自分の要望が全然通らないことに悩んでいて。入社してからずっと関西配属の希望を出していたんですけど、自分の意志とは関係ない場所に転勤させられてしまう」(けんじさん)
そんなけんじさんが妻のあかりさんに仕事を辞めたいと相談したところ、意外な反応が返ってきた。
「全然いいよ。辞めたら?」
あかりさんも同じグループ会社で働いており、けんじさんの悩みを理解していたのだ。
「私も転勤の希望が通らなかったり、実績を出していたのに会社の都合で昇格できなかったり、いわゆる"大企業のしがらみ"を経験していたので。けんじから会社を辞めたいと相談されたときも、『全然いいよ。辞めたら?』というスタンスでした」(あかりさん)
とはいえ、安定した職と収入を手放すことに不安はなかったのだろうか?
「この先の30年、40年を『しんどい』と思いながら働くほうが損しているというか、もったいない。それよりも、ふたりで好きなことをやったほうがいいかなと思いました」(あかりさん)
2021年3月、けんじさんは会社を辞め、4月からあかりさんと共に軽自動車での日本一周の旅に出た。
「普通に働け」「税金払え」と批判されても気にならなかったワケ
当初はカレー屋を開くことを目指していたが、新型コロナウイルスの感染拡大により計画を変更。YouTubeで車中泊をしながら日本一周をしている夫婦の動画を見て、「こういう生き方、うらやましいな」と思い、自分たちも挑戦することにしたのだ。
ところが、YouTubeの登録者数が増えるにつれ、批判的なコメントも増えていった。
「最初の頃は多かったですね。コメント欄で『普通に働け』『税金払え』とか。『税金払え』というコメントに対しては、払っているのは自分たちが一番わかっているから、『何も知らない人に言われても……』『逆に、なんで払ってないと思うんやろう』という気持ちでした」(あかりさん)
「自分たちも会社員として働いてきた経験があるし、YouTubeが『仕事』になっている自信もあったので、周りに何を言われても気になりませんでした」(けんじさん)
批判的なコメントに負けず、ふたりは車中泊生活を続けた。その結果、2022年6月に日本一周を達成。その後、北海道に移住し、現在は大阪に拠点を移している。今後は、カレー屋の開業を目標に発信活動を続けていくという。
「僕たちは別に目立ちたいわけでも、有名になりたい訳でもない。ただ、YouTubeで僕たちを知ってくださる方が増えれば、カレー屋を開いたときにお店に来てくれる方も増えると思うので、YouTubeでの発信は続けながら、こぢんまり生きていこうと思っています」(けんじさん)
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(「文春オンライン」編集部)
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