これはワクワク不可避...! 和歌山に「冒険」に連れて出してくれそうな標識が存在した

2022年5月13日(金)8時0分 Jタウンネット

「ワクワクが押し寄せてきますね」
「勇者用かな?」
「ドラゴンボールありそう!」

これらは2022年5月3日にツイッターユーザーのたばね(@_tabane)さんが投稿した、和歌山県内にある案内標識の写真に寄せられた反応だ。

案内標識といえば、例えば「熊谷」「行田」「羽生」といった具合で目的地の方面や方向を示す地名が書かれている。でも、ドラゴンボールを想起させるような、ワクワクしてしまう地名なんて和歌山にあったっけ......?

たばねさんが投稿した写真に映っていたのは、「アドベンチャー」とだけ書かれた標識だ。これは確かにワクワク感が高まるし、「そうさ〜今こそ」と歌いたくなってしまう。

矢印が指し示すのは白浜町にある県内屈指の動物園「アドベンチャーワールド」がある方向。ワールドを省いたせいで、魔訶不思議な標識になってしまったのだ。

10日、Jタウンネット記者がたばねさんに取材を行ったところ、撮影したのは1年半前。同じ白浜町にある「とれとれ市場」からアドベンチャーワールドに向かう道中のバスから見つけたものだが、詳しい場所は覚えていないという。

せっかくなら、どこにあるのか知りたい。筆者はたばねさんからヒントをもとに標識を探してみた。

いろんなところにあるじゃないか!

とれとれ市場からアドベンチャーワールドのルートをGoogleマップでたどってみたものの、1時間近く格闘しても中々標識が見つからない。

そこで少しルートを外れて白浜町内の県道33号線を探してみると......。

「空港北」交差点付近にあった! しかもダブルで設置されているではないか。さらに、県道33号線をアドベンチャーワールド方向へ進むと、「原の池」交差点にもアドベンチャーの標識があった。

たばねさんが撮影したものと同じ標識は発見できなかったが、アドベンチャーと書かれた標識は複数存在していることが分かった。一体、なぜ? 記者は10日、県道の管理維持などを行う和歌山県の西牟婁(にしむろ)振興局建設部の職員に話を聞くことにした。

「文字数が......」

取材に応じた担当者によると、標識が設置されてからかなりの年数が経ってしまっているため、今となってはなぜ「アドベンチャー」とだけ書かれた看板が存在しているのかわからない。

その一方で、こんな話を聞かせてくれた。

「あくまで推測ですが、設置された当時は地元や役場などとの協議の上でアドベンチャーとの表記になったのだと思われます。
もしかしたら、文字数の関係もあってアドベンチャーとしたのかもしれません」

ちなみに、県道33号線・原の池交差点近くには「アドベンチャーワールド経由 白浜駅」と書かれた案内標識があった。

これを見る限り、「ワールド」まで入れてしまうと文字数が多すぎて、運転しながらであると視認性が悪そう。

もしかしたら、運転手への思いやりが「アドベンチャー」というワクワクせずにはいられない標識を生んだのかもしれない。

Jタウンネット

「標識」をもっと詳しく

タグ

「標識」のニュース

「標識」のニュース

トピックス

x
BIGLOBE
トップへ