小指の爪だけ伸ばす意外な理由...不潔でキモイけど納得の使い方
2025年5月22日(木)11時0分 大手小町(読売新聞)
ふとしたきっかけで、つい他人の指先に目がいくことはありませんか。そうした人なら、なぜか小指の爪だけを伸ばしている人を見かけたことがあるかもしれません。読売新聞のユーザー投稿サイト「発言小町」には、小指の爪を伸ばす理由を問うトピックが投稿されています。
トピックを立てたのは、「フルート」さん。「小指だけ爪を伸ばす人っていますよね。特に中年以上の男性が多いと思います」と言い、「なぜ伸ばすのか不思議でなりません。何かに使うのですか? 正直、不衛生としか思えないし、見ていて気持ちの良いものではありません」と本音を明かし、「理由のわかる方いらっしゃいますか?」と問いかけました。

このトピに対して30件の反響が寄せられ、その多くが「耳掃除や鼻をほじるため」とコメントしています。
「ぱんだ大王」さんは、父親が小指の爪を伸ばしているといい、「汚い話なのですが、耳掃除とか鼻をホジホジするのに便利みたいです」と教えてくれました。生活を共にしている家族だけに、「もう汚くて、父の触るものには僕は触りませんでした!」とストレートに気持ちを明かしています。
「目指せカリスマナース」さんの夫も、結婚当時は小指の爪を伸ばしていたとのこと。「何かと使えるし、(鼻を)ほじるのにも便利」と、夫はドヤ顔で説明しましたが、「不潔極まりないので即却下」し、それ以降、夫は小指の爪を伸ばさなくなったそうです。
鼻や耳の掃除以外の理由も散見されました。「きなこ」さんは、他界した父親が生前、たばこの箱に巻かれている薄いフィルムをはがすために、小指の爪を使っていたのを目撃しました。父親は、1日2箱ほどのたばこを消費する愛煙家だったそうで、たばこの取り出し口の銀紙を開封するためにも便利だったようです。一方、「うたたね」さんは、祖父が伸ばした爪で手紙の封を切っていたことを覚えているそうです。
さらに、職人の世界では、伸ばした爪の活用法が様々あるようです。「知人が家具職人で、小指の爪を伸ばしていました。ちょっとした隙間に入った木のカスなどを取り除くときに便利なんだそうです」(「ポケポケ」さん)、「うちの祖父(職業:大工)がそうでした。墨出しの時に
「かなしい」さんは、夫が内装職人で、壁紙をはがすのに小指の爪を使います。「妻の私でも嫌だな〜だと言う感じなので、赤の他人からすればキモイですよね、きっと」。
「なつみかん」さんの義父は、60代で漁師をしており、「絡まった網をほどく際に小指の爪を差し込んで引っ張る」のだそう。義父が住んでいるエリアの漁師は、昔から利き手の小指の爪を伸ばすのが普通なのだといい、「手洗いをする際に、小指の爪の間を毎回念入りにきれいに洗っているのが見ていて面白いです」。
小指の爪を伸ばすのは、実用的なことばかりでなく、スピリチュアルな理由もあるようです。「蓄」さんは学生のころ、「小指の爪を7ミリ伸ばして切ると願いがかなう」という話を聞き、伸ばしていました。でも、先生にばれてしまい、「生爪を剥がす! 自分にも相手にも
小指の爪を伸ばす理由が思った以上にたくさん寄せられ、トピ主の「フルート」さんは感心しきりの様子。そもそも発言小町に投稿したきっかけは、最近、仕事で知り合った中年男性が、小指の爪を長く伸ばし、それだけでなく、爪先を鋭くとがらせているのを見たから。「見たくもないのに気になって見ちゃうんですよね。まぁ誰に迷惑かけてる訳でもないし、気にしないことにします(できるかな?)」とコメントを締めくくっています。
言うまでもなく、爪の長さは個人の自由ですが、一般的には、爪の白い部分が指の先から大きくはみ出ないくらいが適切とされています。長すぎると、周囲に不衛生な印象を与えてしまう恐れがあり、折れたり割れたりするリスクも高まります。爪を伸ばしている人もそうでない人も、自分の指先に意識を向けることを怠らないようにしたいものです。
(読売新聞メディア局 杉山智代乃)
【紹介したトピ】▽「小指だけ爪を伸ばす理由」