【関東の人気温泉地】草津温泉はカップル、鬼怒川温泉はファミリーが多い? - GW人流調査で明らかに

2025年5月23日(金)14時31分 マイナビニュース


ジオテクノロジーズとJTBは5月22日、ゴールデンウィーク(以下、GW)期間中の関東人気温泉地における人流調査の結果を発表した。調査の対象期間は2025年4月27日〜5月6日。関東圏在住者を主な対象として、関東の人気温泉地6エリア(熱海・箱根・伊香保・草津・鬼怒川・河口湖)における訪問者数を調査した。
○鬼怒川・伊香保で来訪者が大幅増
2025年のGW期間中、関東の人気温泉地6エリアでは前年比5.7%の旅行者増が見られた。特に鬼怒川(26.2%増)と伊香保(17.6%増)は高い伸びを示した。これらの地域は、他地域に比べて、宿泊費の高騰や混雑を避けたい国内旅行者が選んだ「穴場」として注目された可能性がある。
普段と比べてGW中がどのくらい混雑するかの指標である混雑率のデータでは、全国平均が12.7%増だったのに対して、河口湖は19.6%増と突出した一方で、鬼怒川はわずか0.9%増にとどまった。また、来訪者の年齢層では、箱根は29歳以下が31.6%と若年層に人気を集める一方、鬼怒川は20.7%にとどまるなど、地域によって来訪者の年齢層に違いが見られた。
○宿泊率・リピート率・満足度などに地域差
本調査は、持続可能な観光地域づくりの取り組みを支援し、オーバーツーリズムなどの課題解決にも貢献することを目的として実施している。各地域の観光地域づくり法人(DMO)が観光施策を検討・実行するうえでの重要な指標である「必須KPI(重要業績評価指標)」の4項目(旅行消費額・延べ宿泊者数・来訪者満足度・リピーター率)に着目し、人流データと来訪者アンケートを組み合わせて、多角的な分析を行った。
宿泊率では、鬼怒川が42.7%と最も高く、家族連れの宿泊客が多い傾向が見られた。対して、箱根や河口湖は宿泊率が低く、日帰りや立ち寄り観光の利用が多かったと考えられる。リピート率では、箱根が62.4%と突出しており、日帰りを含め気軽に訪れやすい観光地であることがうかがえる。
満足度は全6エリアで高水準だったが、草津が最も高い評価を獲得し、根強い人気の高さが表れた。また、鬼怒川では若年層の来訪が少ない一方で家族連れの宿泊が中心であり、その結果、旅行消費額が高くなる傾向があると推測される。
○草津は恋人・夫婦、鬼怒川は家族連れに支持
観光地の来訪者層や移動手段について、人流データとアンケート結果をもとに傾向を分析した。
訪問者の構成では、草津が恋人・夫婦層に人気で71%を占め、静かに過ごせる温泉地としての魅力が支持されたと見られる。一方で、鬼怒川は家族連れが55%と最多となった。
また、各観光地への移動手段をジオテクノロジーズの人流データから推定したところ、全体では「自動車」が65%、「鉄道・その他」が35%という結果となった。なかでも熱海や箱根では鉄道利用が多く、これは若者の来訪が多く、公共交通の利便性が高いことが背景にあると推察される。

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