「巨神兵」感がすごい...! 硬い甲羅を身にまとうハコフグの「天然骨格標本」がカッコイイ

2021年6月16日(水)18時0分 Jタウンネット

魚類学者・タレントの「さかなクン」がいつもかぶっていることで知られる、あの「ハコフグ帽子」。

2020年2月、彼が通常国会の参議院調査会に出席し、意見陳述を行った際も着用され、話題となった。

「さかなクンの帽子は、品位、礼節を欠いたものにはならない」と、国会でも認められたとのことだ。

ところで、「ハコフグ」って何? 読者はご存じだろうか? 

この「ハコフグ」について、2020年6月5日、次のようなツイートが投稿され、話題となっている。

写真は浜辺で拾った「ハコフグ」だという。「いつか拾いたいと思ってたハコフグ!!」というコメントが添えられている。「この状態のやつを自分で拾って見てみたかったのでめっちゃ嬉しい  骨板かっこよすぎるなぁ...」と投稿者は続けている。

でんボ(@Dmb_fish)さんが投稿したこのツイートには、2万9000件を超える「いいね」が付けられ、今も拡散している(6月14日昼現在)。

ツイッターには、こんな声が寄せられている。

「すげぇ。ある意味、ミイラってことでしょ?」
「見事なハニカム構造」
「ハニカムといい外骨格といいかっこよすぎ」
「確かに、工芸品ですわーー」

Jタウンネット記者は、投稿者・でんボさんに詳しい話を聞いた。

生き物としてカッコ良すぎる

投稿者・でんボさんが「ハコフグ」を拾ったのは、6月5日。「場所は非公開でお願いします」ということだった。

「少し前からビーチコーミングにハマっており、拾ってみたいものの一つに、今回のハコフグも入っていました。なので見つけた時は純粋に嬉しかったです!
死んでもなお美しいその姿につい魅入ってしまいました」(でんボさん)

ビーチコーミングとは、海岸などに打ち上げられた漂着物を収集の対象にしたり観察したりすること。漂着物を加工したり、標本にしたり、装飾にしたりして楽しむらしい。なかなか素敵な趣味だ。

その収集の成果の一つが、「ハコフグ」だった。

ハコフグとは、フグ目ハコフグ科に属する海水魚。

ハコフグ科の魚は、骨板状の硬いうろこが多数が絡み合った、箱状の甲羅に覆われている。

投稿者のでんボさんは、「ハコフグの歯から滲み出る巨神兵感。こんなんなってんのや......びっくり〜! 見れば見るほど変やなぁ......本当に魚なんかな」とつぶやき、「死んで残るのがこれって、生き物としてカッコ良すぎます」とも語る。

色も美しく、体型や泳ぎの様子の愛らしさから観賞魚として飼育されることもあるらしい。甲羅が硬いため体を曲げられず、ヒレをパタパタと動かして泳ぐのだ。

また、食用としてきた地域もある。例えば、長崎県の五島列島にはハコフグの体をそのまま器として使う「かっとっぽ(ハコフグのみそ焼き)」という郷土料理がある。お腹の部分を切り取って内臓を取り除き、身だけが残った甲羅の中に味噌と薬味を入れて焼き上げるというものだ。

なるほど、「さかなクン」の帽子のモデルになるだけあって、どこまでも興味深い魚類のようでギョざる。

Jタウンネット

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