リケジョが少ない要因は…男女共同参画白書

6月17日(月)12時45分 リセマム

令和元年版男女共同参画白書(表紙)

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内閣府は2019年6月14日、令和元年(2019年)版男女共同参画白書を公表した。理工系分野を専攻する女子が少ない実態を示し、要因には「周囲の女子の進学動向」「親の意向」「身近なロールモデルの不在」などを指摘。多様な進路選択を可能にするための取組みを求めている。

 男女共同参画白書は、男女共同参画基本法に基づいて作成している年次報告書。2019年版は、6月14日に閣議決定された。さまざまな分野における男女共同参画の現状を整理するとともに、男女共同参画社会の形成を促進するための施策なども取り上げている。

 白書では、「多様な選択を可能にする学びの充実」をテーマに特集。女子の大学・大学院進学率が上昇した一方、学部の女子割合は工学15.0%、理学27.8%と低く、専攻の偏りがあると指摘。研究者総数に占める女性の割合も16.2%と諸外国に比べて低水準で、研究者の大半を占める工学・理学分野において特に女性研究者が少ない現状を示した。

 教育機関の女性教諭の割合については、幼稚園教諭(92.7%)、保育士(97.1%)、小学校(62.2%)、中学校(43.3%)、高校(32.1%)、大学・大学院(24.8%)と段階が上がるほど減少傾向にあり、管理職の女性割合は小学校(22.9%)、中学校(9.7%)、高校(8.8%)とさらに低下。教科別では、国語・英語で女性教員、数学・理科・社会で男性教員が多いが、数学・理科のいずれかを女性教員から教わっている中学生女子は、2教科とも男性教員から教わっている中学生女子より、自身を「理系タイプ」「どちらかといえば理系タイプ」と回答する割合が高い実態にあるという。

 進路選択までの環境などについては、OECDのPISA調査(生徒の学習到達度調査)の結果から、「日本の女子の科学的リテラシーおよび数学的リテラシーの点数は、男子と比べると低いが、諸外国の女子および男子よりも高い」として、女子の理系回避の原因は成績ではなく環境であるとした。

 研究者や大学などで理工系専攻分野の女性の割合が低いことについては、「女子の理工系科目の学力不足ではなく、理工系への関心、周囲の女子の進学動向、親の意向、身近なロールモデルの不在などの環境が影響」と分析。先進事例も紹介しながら、理工系女子の裾野を広げるための環境づくり、生徒だけでなく家族や保護者に対する支援なども求めている。

 このほか、2019年版男女共同参画白書では、男女共同参画社会の形成の促進に関して、2018年度に講じた施策、2019年度に講じようとする施策なども詳しく解説しており、内閣府男女共同参画局のWebサイトから全体版と概要版が閲覧できる。

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