【定番名品シリーズ】ジョン スメドレー、ラコステ、ボンド・コラボ…大人が選ぶべき名作ポロシャツ5選

2024年8月27日(火)8時0分 JBpress

長年にわたって作られてきた定番品は、“当たり前”の良さを持っている。誰もが日常的に使えて、しかも品格あるスタイル作りの役に立つ。そして流行にとらわれず、末長く愛用できるところも魅力的。なかでも独自の哲学を込めつつ、素材や製法にもこだわりを尽くした真のマスターピースを紹介する。

写真/青木和也 スタイリング/荒木義樹(The VOICE) 文/長谷川剛 編集/名知正登


カジュアルかつ快適。そして大人の品格を醸す

 ビジネススタイルの自由化に伴い、職種によってはドレスシャツ(ワイシャツ)にネクタイといった装いが縁遠くなった人も多いはず。とはいえ、常にTシャツ姿では少々気軽すぎて落ち着かないと戸惑う大人も少なくない。そこで浮上してくるのがポロシャツという存在だ。ニットやカットソーなどの伸縮する編み素材を使用し、襟付きであるところが特徴のスポーティシャツである。

 現代人がイメージするいわゆる「ポロシャツ」は、1933年にテニスプレーヤーであったルネ・ラコステが開発した、かぶりタイプの半袖型がひとつのオリジン。長時間ラケットを振り回して競技に臨むためのシャツは、非常に機能的でありクラシカルな襟付きのため、ジャケットと合わせることも可能だ。まさに「スポーティカジュアル」がメンズスタイルのトレンドである昨今、ポロシャツこそはそのベースアイテムとして理想のトップスと言える。  

 また、一定の人気を誇るポロシャツだけに、派生系となるモデルも最近は増加の一途。テニスやゴルフにも向くスポーティなポロシャツのみならず、ニットウエアの要素が強いドレスタイプのポロニットなど、様々にバリエーションを増やしているのだ。そこでオンタイムを含めたアクティブに活動したい時のポロに加え、オフのお出掛けシーンに向く優雅なポロなど、大人が選ぶべき名作ポロシャツをここで披露する。

1. JOHN SMEDLEY


英国シンプルニット界のトップランナー

 もはやシンプルかつ上品なニットウエアの世界定番といえる英国のジョン スメドレー。特にファインゲージと呼ばれる細編みニットに関してはトップクラスの品質を誇る。さらに写真の一着は繊細で希少なシーアイランドコットンを使用しており、同社の細編み技術との融合により、シルクのごときなめらかな着心地が楽しめる。

 数々のポロニットを打ち出すジョン スメドレーのなかでも、このモデルは1930年代から作り続けられている3つボタン型の「ISISポロ」。長年少しずつアップデートを繰り返すことで完成した、同ブランドのノウハウが詰め込まれた傑作だ。綿製のシャツとしてはややハイプライスかもしれないが、一度着ることで卓越した着心地やその美観に納得すること確実。

2. SUNSPEL


ボンド・コラボでダンディに進化したメッシュポロ

 1860年、英国はノッティンガムにて高級肌着等を手掛けるブランドとして生まれたサンスペル。通気性に優れた独自のメッシュ素材「Q75」を用いた「リヴィエラポロシャツ」を開発したのは1950年代。

 そして2006年に映画『007』ジェームズ・ボンドの衣装としてコラボをするにあたり、「リヴィエラポロシャツ」をアップデート。極細繊維が特徴の高級スーピマコットンを100%使用し、抜群の通気性に加え形状安定性を添えることで、ホットな季節のアウターとして最適な一枚に進化させている。

 特にボンド・コラボならではの、余分を排したスマートシルエットや袖をわずかに短く詰めたアレンジが見どころ。着るだけで男らしい肉体が引き立つなど、“ボンド”なスタイルが手軽に作り出せる一枚となっている。

3. LACOSTE


1930年代に生まれたスポーティポロの金字塔

 現代ポロシャツのオリジンと言えるラコステのポロシャツ。伝統の鹿の子生地は天然コットン100%ゆえのナチュラルなタッチに加え、適度なストレッチ性、そして凸凹編みによる汗ばんでもサラリとした着心地が長続きするところにポイントがある。

 また、コットンは最高級スーピマコットンを採用しており、抜群のしなやかさと理想的な吸湿性を兼備。一般的なポロシャツとは異なり、型崩れなく立体的な形状をキープする襟のため、テーラード型ジャケットに合わせても胸回りが平板に見えないところも特徴だ。このモデル「L1264」は、ラコステ・ポロにおける永遠の名品である「L.12.12」のDNAを継承しつつ、くつろぎを演出するムラ感ある杢糸使いが特徴の新定番だ。

4. PEREGRINE


スタイルに上品な余裕を生み出すドレス・ポロ

 英国にて220余年の歴史を持つ老舗が手掛けるペレグリン。マンチェスターのファクトリーでは、生産まで自社一貫生産を行なっており、純粋なイングランド・メイドを堅持するニットブランドだ。

 このポロニットは英国の古き良き味わいを残したクラシカルなタイプ。定番型の「ジョーンズ」をアップデートさせたモデルであり、ゆったりした身ごろと長めの袖がくつろぎを感じさせる仕上がり。高級で知られる2種のエジプト綿をブレンドした「NILO COTTON」を贅沢に使い、ふっくらと優しいニット地が醸す、落ち着いたエレガンスが最大のポイントだ。ウールスラックスにて着こなせば上品なキレイめなスタイルに。ジーンズなどと合わせても、スポーツポロとは異なる優雅なカジュアルスタイルが構築できる。

5. ORLEBAR BROWN


颯爽とした洒落感漂うスマートフィットが新しい

 ロンドン西部の閑静な街であるノッティングヒルに拠点を構えるオールバー・ブラウン。映画『007』の主人公が同ブランドの水着を着用したことで、一躍人気ブランドへと成長した。近年はリゾートライフを意識した、モダンで機能的なシャツやパンツを打ち出しコレクションの幅を積極的に広げている。

 なかでも鹿の子素材のポロシャツは、暑い季節に嬉しい優れた通気性に加え、ボディにフィットしつつも快適な着心地が長続きすることから支持を獲得。ドレスシャツのごとく襟が身ごろと同素材の仕立てゆえ、ジャケットとも合わせやすところも長所のひとつ。また、それ一枚の装いでも袖先にあしらったボタンがスタイルのアクセントになるなど、定番的でありつつしっかり個性も備えている。

筆者:長谷川 剛

JBpress

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