「きぬた歯科」から「夢グループ」へ、銚子電鉄が運行します 衝撃コラボの裏側で暗躍した記者がいた【エピソード2:夢のレール編】

2023年10月17日(火)20時8分 Jタウンネット

【エピソード1:極寒の網走編】はこちらから

2023年9月20日にコラボを発表した、鉄道会社(帝国データバンク上では米菓製造業)・銚子電鉄と、通販会社・夢グループ。

夢グループの石田重廣社長&歌手・保科有里さんのコンビを起用したYouTube動画はネット上をざわつかせ、話題となった。

このコラボの裏側には、両社とJタウンネットしか知らない「裏話」がある。

始まりは、銚子電鉄・食品事業部の担当課長A氏が、極寒の網走で入った寿司屋にて、夢グループのCMを目撃したことだった。関東ローカルだと思っていたソレが全国区だったと知ったA氏は衝撃を受けたという。

——あれから数年が経ち、2023年8月3日。A氏は東京・護国寺に降り立った。夢グループの本社を訪問するためである。

コラボへのキーパーソンは誰だ

なぜA氏が夢グループを訪れることになったのかを語るためには、銚子電鉄が過去に行った広告について説明する必要がある。

それは、同社の開業100周年を記念して、東急バスの車内に掲出した広告だった。院長の顔写真入り看板でおなじみ「きぬた歯科」(東京都八王子市)とコラボし、羅田泰和(きぬた・やすかず)院長の顔写真の横に「ちょうし電鉄 ぬれせんべい」などと書いたものだ。詳しくは、『きぬた歯科の看板かと思ったら...「ぬれせんべい」でした 謎すぎるコラボ広告なぜ爆誕?銚子電鉄&院長に聞く』をご一読いただきたい。

とにかく、この宣伝が一部から評価されたことで、A氏は気をよくしていたという。

そして、「銚子に乗って」(原文ママ)次なるターゲットを探し始めたのだが......中々良いアイデアは出てこない。そんな中、ぼうっと家でテレビを見ていたA氏は、再び夢グループのCMを目にする。

数年前の網走の流氷と寿司屋が一瞬にしてよみがえる。
「これしかないわ!!」
かつての焼酎のなつかCMの決めセリフを思わず発していた。

しかし、二番煎じではよろしくない。A氏は「夢グループ・CM・パクリ・モノマネ」といったワードでネット上を検索した。そして、とある記事を見つけた。

ほどなくして、私のイヤーな予感は当たった。既に夢グループのお二人を使用した野立て看板を青森の東北能開大青森校が起用しネット記事にもなっている、、、、
「ッッツッチクッショー!!!」

この時、A氏が発見した記事というのが、Jタウンネットが7月4日に配信した『なんで「夢グループ」が!? 東北能開大青森校の「通信販売すぎる看板」話題→起用の狙いを聞いた』である。

「きぬた歯科」と「東北能開大青森校」の共通点

記事を読んだA氏は、記事に記載されている担当記者の名前にまで目を向けた。そして気付いたという。「どこかで聞いたことあるぞ!!」。

あ、きぬた歯科銚電パクリ広告のメールで問い合わせしてきた輩(失礼)じゃね?? やっぱそうだ! なんという幸運、なんという僥倖(原文ママ)

そう、A氏にきぬた歯科コラボ広告について取材した記者と同一人物(=これを書いている僕のことです)だったのである。

記事を読んだA氏は再び、インターネット上で夢グループの石田重廣社長と歌手・保科有里さんが他社の品物をPRしている動画がないか検索。見当たらない。

そして、夢グループのCMのように見える動画で、全く違う会社の製品やサービスの紹介をすれば、きぬた歯科とのコラボ広告に反応した人々に響くはずと考えた。

次に彼がとった行動は、記者に連絡を取ること。夢グループへのツテとして、Jタウンネットを利用しようとしたのだ。その目論見は、成功した。記者が夢グループの広報部長に電話をしたところ、連絡先を教えても良いと言われたのだ。

ありがたや、ありがたや、ここにきぬた歯科の西八王子と夢グループの護国寺を結ぶ謎のレールが敷かれたのであった。鉄道会社(一応)だけに、こうなればもうしめたものである。

これが、A氏が護国寺を訪れるまでの顛末である。記者の暗躍の結果、彼はついに、夢グループの本社に足を踏み入れることになった。

エピソード3へつづく——

Jタウンネット

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