体内時計に合わせて無理なくダイエット
2022年11月27日(日)6時0分 ココカラネクスト
人間は、仕事や用事が無くても、自然と朝になれば目が覚め、夜は眠りますよね。これはカラダのなかの「体内時計」によるもの。また、目には見えませんが、カラダの中の内臓にも活発な時間、休息する時間があります。実はこの内臓の動きを知り、普段の食生活に一工夫することで、よりダイエット効果が期待できるんです。

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内臓が活発な時間帯とは?
内臓は24時間働いているように思いますが、臓器によって、活発に活動する時間帯と、動きを最小限にし、休息する時間帯があるといわれています。その時間帯は臓器によって異なるので、それぞれの活動時間帯のリズム合わせて、食事をすることが、ダイエットの効率を上げるうえでの大切なポイントです。
■肝臓(午前中)
肝臓は、有毒物を解毒したり、脂肪の分解や栄養素の代謝に関わる大事な器官です。
早朝から働きはじめ、11時頃にピークを迎えるとされています。
■胃(午後)
胃は主にタンパク質の消化をする器官です。
12時頃から代謝活動が高まり、14時過ぎに最も活発になるといわれています。
■膵臓(夕方)
膵臓は血糖値のコントロールと、食べたものを消化する働きがあります。
お昼過ぎから夕方にかけて、糖質の吸収に関わるインスリンというホルモンの分泌が盛んになるそうです。
■腎臓(夜)
日中に解毒した老廃物を排出するために、夜になると腎臓の働きが活発になるといわれています。
この働きをサポートするには充分な水分をとり、尿量を増やすことが大切です。夜は肝臓、胃、膵臓と消化吸収に関わる臓器は休息モードに入るとされ、休んでいる臓器に負担をかけないようにするには、早め&軽めの夕食が正解と考えられています。代謝が悪くなる夜遅い時間の食事は、体内に溜め込みやすくなるので避けたほうが無難ということになりますね。
「体内時計」に合わせたおすすめメニュー
実際にどのような食事がダイエットに効果的か、内臓の動きと時間に合せてご紹介します。
■朝食(7:30〜)⇒朝はガッツリ系!
朝食 脂肪の消化にかかわる肝臓が活動的になってくるので、油を少し多くとっても大丈夫!
脳のエネルギー源となる糖質、酵素の材料となるタンパク質もしっかり摂りましょう。
(例)ご飯、ハムエッグ、レタスと玉ねぎのサラダ、フルーツヨーグルト、紅茶
■昼食(12:00〜)⇒ランチはタンパク質をたっぷり
胃の働きが活発になるこの時間に、代謝の効率アップに欠かせないタンパク質をしっかりとるようにしましょう。
(例)ご飯、豚肉のしょうが焼き(千切りキャベツ+トマト)、ほうれん草の胡麻和え、味噌汁
■間食(15:00〜17:00)⇒間食はこの時間に!
インスリンの分泌がピークになる夕方は甘いものを食べても大丈夫な時間帯です。食べ過ぎに気を付けて、適量を楽しみましょう。リラックス効果のあるチョコレート、抗酸化作用のあるナッツ類、糖分+食物繊維の補給も期待できるドライフルーツなどがおすすめです。老廃物の排出のため、お茶やコーヒーなど水分も一緒に取ることを忘れずに。
■夕食(21:00までに!)⇒脂質と糖質を控えて、あっさりと!
肝臓は休息モードに入っているため、脂質の多い食事はNG!野菜を中心に、タンパク質をプラスした食事にしましょう。なるべく夕食は夜9時前に済ませ、9時以降の飲食やアルコールは控えるようにこころがけましょう。
(例)ご飯半膳、刺身、野菜の炊き合わせ、キューリとワカメの酢の物
朝食はしっかり、夕食は控えめに、が内臓に負担をかけない食事の基本。内臓が正常に働くようになると、体調も良くなったと感じるようになります。仕事もカラダも「オン」と「オフ」の切り替えが大切ですよ。
「あすけんダイエット – 栄養士が無料であなたのダイエットをサポート(www.asken.jp)」
[文:あすけん 管理栄養士]
※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。