「社長が『カラスが白い』と言えば『白』と言わなければいけない」という職場
2022年3月23日(水)23時10分 キャリコネニュース

画像イメージ
ワンマン社長がいる会社では、指示に従うことだけを求められ、自分の意見を言いづらい。そういった環境では長く働き続けることが難しいだろう。キャリコネニュースにも、ワンマン社長に愛想をつかして退職した読者から、体験談が寄せられている。(文:コティマム)
※キャリコネニュースでは引き続きアンケート「仕事を即行でやめた人」を実施しています。回答ページはこちら https://questant.jp/q/HF78WM9H
一度も外の企業で働いたことがない社長「周りにはイエスマンしかいない」
東京都の40代女性(事務・管理/正社員/年収800万円)は、学生時代をアメリカで過ごした。これまで外資系企業や多国籍企業で勤務してきたが、日本のある企業で働いた際、社長のワンマンぶりやそれに従う環境に驚いたという。
「社長がワンマンだった。また一度も外の企業で働いたことがない社長だったので、自分の考えることは全て正しいと思っているようだった。周りにはイエスマンしかいない。(社長が)『カラスが白い』と言えば、『白』と言わなければいけない環境だった」
女性は8か月で退職を決意。「10代から20代までアメリカで過ごした私には、自分の意見が言えず辛かった」と当時の気持ちを明かす。
「辞める時も嘘をついて辞めなければいけなかった。じゃないと引き留められる可能性があったので」
「商品管理データさえ『はいはい』と聞いていれば社員になれる」
某チェーン店に勤めていた埼玉県の50代女性(医療/契約社員/年収300万円)も、「社長がワンマン」な会社の内情をこう明かす。
「パートから社員になるには最低一年間必要。とにかくイエスマンでなければならない。『店を良くしよう』なんて事は考えも行動もしなくていい。商品管理データさえ『はいはい』と聞いていれば社員になれるから困ったもの」
イエスマンであることを求められる会社。さらに「販売接客には到底向いていない暗い人間ばかりが社員で覇気がない。給料は店長でもずーっとパートだから、時給も県の最低賃金に毛が生えたぐらい」と振り返る。
「社員になれたラッキーな人間は、社員に昇格した途端やりたい放題。向上心がある人間は報われない会社」
と女性は吐き捨てた。3年で退職し、現在の職場に転職した女性は「今は給料も満足しているし、社員も自ら動いているので、『協力しよう、頑張ろう』と思える」と退職に後悔はないようだ。
関連記事(外部サイト)
注目されているトピックス
-
“社内ニート”状態で4年目、年収360万円の30代女性「担当業務ほぼなし。スマホゲームをしたり動画配信サイトを観たり...」
画像はイメージ大して昇給が見込めない職場で、仕事への意欲を失い、必要最低限の仕事しかしない「静かな退職」という働き方をする人たちが若手だけでなく、中堅社員の一部…
5月2日(金)22時5分 キャリコネニュース
-
トヨタ系列サプライヤー決算に見る右往左往ぶり、トランプ関税に株主代表訴訟リスクで「泣き面に蜂」
Photo:VIEWpress/gettyimagesトランプ関税に対してトヨタ、ホンダ、日産ら自動車大手が生産地や調達地の変更を迫られている。また、米アップル…
5月3日(土)6時0分 ダイヤモンドオンライン
-
「会社がおかしくなった」 社長交代で一変した職場 パワハラ疑惑で去ることになった50代男性
画像はイメージ本人が納得できない人事評価や責任転嫁が横行するような職場環境では、会社に見切りをつける社員が出てくるのも当然だろう。投稿を寄せた50代男性(専門職…
5月2日(金)22時12分 キャリコネニュース
-
人間関係や仕事で行き詰まったときに口にするだけで「ストレス抵抗力」が上がる「魔法のひと言」
写真はイメージですPhoto:PIXTA人生には、苦しいことが何度もある。行き詰まってしまったら、どうすればよいか誰もが悩む。そんな“つらさ”に立ち向かっていく…
5月3日(土)6時0分 ダイヤモンドオンライン
-
中学受験する?撤退して公立に行く?「究極の選択」の前に知っておきたい6つのポイント
進学塾VAMOS代表の富永雄輔さんPhotobyMasatoKato10年、20年先の社会の変化を見据えて、子どもの教育を考え始める親が増えている。幼児から高校…
5月3日(土)6時0分 ダイヤモンドオンライン
-
「ホワイトすぎるので辞めます」残業ゼロ・怒られない…なのに不安で辞める若手たち
写真はイメージですPhoto:PIXTA人事、採用、マネジメントをはじめ、人間関係の困りごとを解決する連載第5回。「ホワイトすぎて若手がやめてしまう」という問題…
5月3日(土)6時0分 ダイヤモンドオンライン
-
「釣りの渡し方が悪い」クレーマー夫妻が100円ショップで店員を怒鳴り散らす!
画像はイメージ店でクレーマーを目撃したら、買い物する気も失せてしまう。兵庫県の40代女性は見たい商品があり、店内を探していた際、「100円ショップでクレーマー夫…
3月25日(火)13時38分 キャリコネニュース
-
悠仁さま失踪で「愛子帝」と「芦田愛菜首相」が相まみえる…近未来小説が描いた超リアルな女性天皇誕生物語
「愛子天皇」を描いた「AAゴールデンエイジ」という近未来小説が、今も読み継がれているのはなぜか。皇室史に詳しい島田裕巳さんは「この小説は徹頭徹尾フィクションだが…
5月3日(土)8時15分 プレジデント社