「負け組ランドセル」と揶揄されてもウーバー配達員が「タイミーは使いたくない」と強がるワケ
2025年5月14日(水)18時30分 ダイヤモンドオンライン
なぜウーバーイーツの配達員が「安定しない給料」や「世間の冷たい視線」を認識していても仕事を続けるのか Photo:KYODO
「自由な働き方」「スキマ時間に稼げる」――そんなイメージで語られてきたウーバー配達員。しかし今、その現場はかつてないほど厳しい状況に追い込まれている。報酬は下がり続け、注文ゼロで“時給0円”になることも当たり前。そんな中、給料が確実にもらえる「タイミーに乗り換えない理由」を語る一人のベテラン配達員がいる。彼が“負け組ランドセル”と揶揄されるウバッグを背負い続ける、意外な理由とは?そして、彼がウーバーで手に入れた“ある資産”とは――?(ライター・ウーバー配達員 佐藤大輝)
稼げなくなったウーバー配達員衝撃の報酬事情
ウーバー配達員の仕事は時給制ではない。こなした仕事の「量」によって収入が変化する。1回の配送あたり300~500円前後の報酬を、塵も積もれば山となるの精神で積み上げていく、ウーバー配達員の年収にはおのずと「限界」が生じる。
コロナ渦でこそ安定的に、1時間あたり1500円前後、月20万円ほどの収入を稼ぐことができた。けれどその後は、右肩下がりの綺麗なチャートを刻んだ。2024年度の僕の年間平均時給は、800円に届くか届かないか……。ここ最近の閑散期は1件も注文が来ない、時給換算0円のボランティアタイムも当たり前になった。
最低賃金以下で稼働していると、なんと言うか、ほんの少しだけバカバカしい気持ちも生まれてくる。
数年前までスキマバイトの王者だったウーバーイーツ。近年は出前館やタイミーなど、数あるスポットワークの1つとして認識されている。
特にタイミーはウーバーや出前館などのギグワークと異なり、時給が保障されている。タイミーには毎日大量の求人が掲載されており、働き口に困る心配もない。お金のことだけを考えるのであれば、ウーバーよりもタイミーで働いたほうが合理的だろう。
それにもかかわらず、僕はウーバー配達員として6年目の活動に突入した。ちなみに僕は今年で社会人13年目を迎えたのだが、サラリーマンとして働いた期間はトータルで4年間ほどしかない。まさか自分のキャリアの中で最も多くの時間を、ウーバー配達員として過ごすとは夢にも(悪夢にも)思わなかった。
なぜ僕はウーバー配達員としての活動にこだわり続けるのか。正直な気持ちを打ち明けたい。
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