脱サラ新規就農で収穫率0%→年商約5000万円になった校長が語る、有機農業専門の学校「亀岡オーガニック農業スクール」にかける想い

2023年12月28日(木)16時29分 PR TIMES STORY

はじめまして。

亀岡オーガニック農業スクール 校長の中村新です。

私は株式会社オーガニックnicoの代表、株式会社ビオかめおかの代表も勤めさせて頂いております。有機農業大好き人間です。(笑)

この度、亀岡市からの委託を受け、有機農業に特化したスクールを開校させて頂く事となりました。

このストーリーでは脱サラし、有機農業に目覚め、農業スクールを開校するまでの苦労と秘話を紹介いたします。

失敗だらけの前途多難なスタート

私はもともと電機メーカーのエンジニアだったのですが、農学博士であった父の影響を受け、環境問題や農業という事に興味を持ち始めました。

そこで一念発起し、約15年前に脱サラ⇒自然農法大学校で自然農法(※肥料、農薬等の農業資材に極力頼らず作物栽培をする農業スタイル)や有機農業について学び、独立しました。

自然農法での農業を理想として就農をスタートさせたので、たとえ有機であったとしても、できるだけ農業資材に頼らずに作物を栽培したいと思い、早速実践しました。

結果どうなったかというと、野菜がうまく栽培できなかったのです。

キャベツやハクサイが生育不良で半分くらい結球しなかったり、

キュウリやピーマンは成長制御ができず一気に収穫⇒その後一気に取れなくなり、1か月程度しか収穫できなかったり

ハウストマトがサビダニにやられて1か月半程度しか収穫できなかったり、

とにかく失敗の連続でした。

当時、年間40品目位を作付けしていましたが、収穫率は30〜50%程度でした。

100%近く収穫できる時もあれば、なんとほぼゼロという時もあり、長期間継続的に収穫ができず、まったく売り上げが読めない状況でした。

病気になってしまった作物や大量に湧く害虫を朝から晩まで処分し続け、

それにも関わらず収穫率は伸びず、売上も上がりませんでした。

忙しい作業の合間を縫って、なんとか販売を取り付けたお客様をお断りしてしまう事にもなり、「何のために毎日働いているのだろう」とかなりダメージを受けていました。

成功に導くために繰り返された研究

何がいけないのか、どうしたらうまく栽培できるのか?

教えてもらいたくても周りに自然農法や有機農法をしている人がおらず、

相談できる人がいない、指導してくれる人がいないという状況で、

とても孤独でした。

そこから数年間、書籍やwebで有機農業に関する知識を探したり、

有機農業の有名な先生の講演を聞きに行ったり、必死で情報収集を行いました。

とにかくトライアンドエラーを重ねてみようという意識で、得た情報を実際に試して結果を検証する。

情報収集、試す、検証、をひたすら繰り返しました。

有機JASで使える農薬を取り入れたり、作物や土がどんな状態の時に、どんな収穫率になったか等をデータで分析したり、雑草を抑えるためにマルチフィルムを取り入れたりすることで、徐々に風向きが変わっていきました。

がむしゃらにPDCAを回し続け、独立6年目にようやく自分の生活費が稼げる状態になりました。

最終的に黒字化できたからよかったものの、かなりの歳月をかける事になってしまいました。

もっと早く解決方法を知りたかった。

悩みや分からない事を気軽に聞ける先生や、一緒に頑張れるコミュニティがあれば、

もっと楽しく、自信を持って農業ができただろうなぁ、とぼんやり考えていました。

これが亀岡オーガニック農業スクールを立ち上げる原体験であったように思います。

そこから、自分の経験をほかの農家さんの役に立てたいと考え、有機農業の生産技術を開発したり、ノウハウを基にコンサルティングやセミナーを行っていました。

ですが有機農業のコンサルティングやセミナーは一般的ではないため、「知る人ぞ知る」状態が続いていました。

たくさんの人に伝えたい知識も技術もあるのに、上手く伝わらない。そんな歯がゆい思いをしてきました。

協力者によって一筋の光が見えた

そして、2023年。

「亀岡市で有機農業専門の学校を一緒に立ち上げませんか?」という打診を受けました。

声をかけてくれたのは、観光や地方創生事業、京都の産品を取り扱う「株式会社いにしえ」の代表であるジェイムス氏でした。

そして全国の有機農産物・こだわりの農産物を販売する「株式会社京都ベジラボ」の営業を務める伊藤氏も声をかけてくれました。

亀岡市は、オーガニックビレッジ宣言に伴い、有機農業を広めるための目標を設定しており、両氏はその計画策定業務に従事されていました。

市での有機農業を活性化させるためには、有機農業者育成プログラムの立ち上げが必須であり、育成プログラムを運営する企業に支援金を出すとして、運営企業の募集を開始していたところでした。

5〜6年ほど前、私はとあるセミナーで、データ活用型農業と農業経営について講義したのですが、ジェイムス氏はその事を覚えてくれていたとの事でした。カン・コツ・経験に頼らないデータ活用型農業も、農家がしっかり生計を立てていけるような農業経営も、これからの農業に不可欠な事だと思ってくれたようです。

過去の経験を共有するための農業学校を開校

もしスクールを開校できたら、かつての自分のように、農業がうまくいかず悩んでいる人や苦しんでいる人の力になれるかもしれない。

農業の楽しさや素晴らしさを感じてもらえるかもしれない。

「迷わず、やります!」と申し出ました。

そこで、ジェイムス氏、伊藤氏、私で株式会社ビオかめおかを設立しました。

亀岡市の育成プログラム運営事業に応募し、無事採択されました。

そこからは怒涛の毎日でした。農地の選定、カリキュラムの策定、知り合い農家さんへの協力要請、講師の確保、webサイトやSNSの準備、広報や営業人員の確保や教育などに着手しました。

特にカリキュラムについては、何度も講師と役員で議論を重ねました。

悩む時は、「この内容は、苦しかった時代の自分が知りたかった事だろうか?」という事を考えて、カリキュラムを作っていきました。

そんな紆余曲折を経て、いよいよ亀岡オーガニック農業スクールが2024年2月に開校することになりました。

「有機農業を学びたいすべての人に、本格的な知識と経験を提供」をコンセプトに、希望の農業スタイルや生活スタイルに合わせて、誰もが学べる環境を整えました。

 ●有機農業で独立し、生計を立てられるようになることを目指す人のための「プロ養成コース」

 ●今の仕事を続けながら半農半Xで農業をしたい人、有機家庭菜園に挑戦したい人のために、参加しやすいよう月2回土曜日に講座を設定した「スタディコース」

 ●有機農業の基礎知識を学びたい人、遠方の人のために、PC・スマホから有機農業を学べる「オンラインコース」

スクールは初心者からプロの方まで気軽に入学が可能

「知る人ぞ知る」ではなく、誰もが情報にアクセスできるよう、SNSでの発信も力を入れています。

「有機農業をやってみたいけど不安」、

「うまくいかずに悩んでいる」、

「もっと楽しく有機農業をやりたい」など、

欲しい知識が得られて、一緒に頑張れる仲間がいて、悩みを相談できる場所の提供し、

有機農業に関わる人の力になれる、そんな場所を目指しています。

収穫率0%の時の絶望的な経験が、少しでも誰かの糧となって、成長につながりますように。

スクール入学を受け付けております。

締め切りは2024/1/20まで

・どんな事が学べる?

・初心者でも大丈夫?

・生活と両立できる?

など不安なことや疑問にお答えする、個別無料オンライン説明会を実施しています!オンライン説明会のお申込みやスクールに関するお問い合わせは公式LINEまでお願いします。

亀岡オーガニック農業スクール公式LINE

https://lin.ee/ZegY14d

亀岡オーガニック農業スクール公式HPはこちら

https://kameoka-organicschool.jp/


行動者ストーリー詳細へ
PR TIMES STORYトップへ

PR TIMES STORY

注目されているトピックス

キーワード