発がん性指摘のPFOSとPFOA、22都府県の242地点で国の暫定目標値超え…23年度

2025年4月25日(金)11時40分 読売新聞

環境省

 環境省は25日、発がん性が指摘される化学物質「PFASピーファス」の一種「PFOSピーフォス」と「PFOAピーフォア」について、全国の河川や地下水の含有量を調査した結果、2023年度は22都府県の242地点で国の暫定目標値(1リットル当たり50ナノ・グラム)を超えたと明らかにした。同日開催された同省の有識者会議で報告された。

 今回の調査は、39都道府県の2078地点で行われた。前年度調査は38都道府県の1258地点で行われ、16都府県の111地点で目標値を超過していた。調査地点、超過地点ともに大幅に増加した。同省は超過地点のあった自治体に対し、井戸水や河川の水を飲用に使わないよう注意を呼びかけている。

 最大値は大阪府摂津市の地下水で、1リットル当たり2万6000ナノ・グラムだった。府によると、近くの化学製品の製造工場で以前、PFOAを使用したことがあり、工場が汚染源の一つとみられるという。付近住民の飲用には使われてはいないという。

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