目の前には富士山、住民が陸自演習場内で野焼き…入会権訴えて昭和40年代から続く「火入れ」

2025年4月29日(火)10時6分 読売新聞

 山梨県富士吉田市と同県山中湖村にまたがる陸上自衛隊北富士演習場内にある国有地(約1900ヘクタール)で20日、地元住民らが枯れ草を焼く恒例行事「火入れ」が行われた。

 国有地は旧陸軍が演習場として使い始めたが、それ以前から地元住民らが山菜などを採っていた。住民らは入会いりあい権(土地を利用する権利)を訴えようと、昭和40年代から毎年4月、野焼きの習慣に基づく火入れを行っている。

 この日は、3会場に分かれ、計約2700人が参加。このうち富士吉田会場では、富士吉田市外二ヶ村恩賜県有財産保護組合の秋山隆信組合長が「祖先が守り伝えてきた入会権を、将来にわたって擁護していかなければならない」とあいさつ。その後、枯れ草に点火されると、火は瞬く間に燃え広がっていった。

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