相良家40代当主に女性、東京在住の相良綾乃さん…人吉球磨地域を鎌倉時代から幕末まで治める

2025年5月1日(木)15時30分 読売新聞

知重さん(右)から刀を受け取った綾乃さん(中央)

 熊本県の人吉球磨地域を幕末まで約700年間治めた相良家の40代当主に、東京都在住の看護師、相良綾乃さん(53)が就任した。

 市によると、相良家は藤原鎌足を祖先にもつ武家とされ、鎌倉時代に初代・長頼が赴いて以来、幕末まで同地域の領主を務めた。鎌倉時代から同一地域で存続した武家は国内でも珍しく、球磨焼酎に代表される独特の文化を育むことにもつながったという。

 引き継ぎ式は同家の菩提ぼだい寺・願成寺(人吉市)で4月中旬にあり、茨城県に住む39代の相良知重さん(80)が高齢になったことを受け、地元有志が企画。知重さんが代々伝わる刀を長女・綾乃さんに手渡すと、集まった約50人から拍手が送られた。綾乃さんは「右も左もわからないが、皆さんの力をお借りして務めていきたい」と述べた。

 関係者によると、当主交代を機に、相良家の歴史や文化を継承する「相良家文化振興財団(仮称)」をつくることも検討されており、今秋の設立を目指しているという。

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