愛子さま(22)はネイビースーツで日赤“初出勤”「紀宮さまと同じ和服の…」学習院大学ご卒業の日に見せられた“秘蔵の振袖姿”――2024年読まれた記事
2025年5月4日(日)7時20分 文春オンライン
2024年、文春オンラインで反響の大きかった記事を発表します。皇室部門の第4位は、こちら!(初公開日 2024/04/02)。
* * *
天皇皇后両陛下の長女・愛子さま(22)は、4月1日に日本赤十字社へ初出勤された。ネイビーのベーシックなスーツに白いシャツ、ブラックのローヒールパンプスをお召しになり、ポニーテール姿で颯爽と初日を迎えられた。少し長めの丈のフレアスカートが上品で、愛子さまらしさを感じた。

両陛下からは「頑張って行ってらっしゃい」
今後は常勤の嘱託職員として勤務され、配属は「青少年・ボランティア課」に決まったという。この日、愛子さまは報道陣を前に、天皇陛下と雅子さまからの“励ましの言葉”を紹介され、こうあいさつをされた。
「先ほど社長より辞令をいただき、あたたかいお言葉をかけていただきまして、うれしく思うと同時に、社会人としての一歩を踏み出したのだと、身の引き締まる思いがいたしました。両親には『頑張って行ってらっしゃい』という励ましの言葉とともに送り出していただきました。これから社会人としての日々が始まりますが、早く職場になじみ、皆さんのお役に立てますよう頑張ってまいりたいと思っております」
さかのぼること約10日、3月20日には学習院大学の卒業式へ出席された。文学部の同級生らと学部ごとの卒業式に出席されたあと、日本語日本文学科の学位記授与式に臨まれたという。
卒業式の朝、愛子さまはアルファードから…
卒業式の朝、愛子さまが乗車されたアルファードの車列が構内に入るとき、記念撮影をしている卒業生たちの前で、愛子さまはさりげなく窓を開けて手を振られていた。皇族である愛子さまが車で通学されていることが自然に受け入れられているようだった。愛子さまも、下を向くことなく堂々とされていて、ご自分のお立場を自覚されているのだと実感した。
愛子さまの足元はブーツなのか、草履なのか?
開いた窓から愛子さまの後ろ姿を拝見すると、華やかな髪飾りをお召しになっていた。さらに、報道陣の前に姿を見せられた際には、愛子さまが袴に草履を合わせられていたことが印象的だった。
和服というのは車の中のお姿からも分かったのだが、足元がブーツなのか、草履なのか関心を持ったのだ。というのも、記念撮影をしている女子学生たちはほとんどが、今どきの流行らしく袴にブーツを合わせていて、草履の人はあまりいなかったように思う。さらに愛子さまの振袖は古典柄。全体的にクラシカルな装いで、和装の美しさを示された。
愛子さまがお召しになったのは手描き友禅で、日本最高級の友禅染の着物メーカー「室町 京正」が手がけたものとSNSで話題を呼んだ。代表取締役社長の那須修さんに話を伺った。
紀宮さまもお召しになったメーカーの“和服”
「愛子さまがお召しになっていたのは手描き友禅で、うちのものです。大変名誉なことと受け止めております。
デザインはスタンダードなものですが、職人が一点一点、心を込めて時間をかけてつくるので、まったく同じものを他のところでつくることはできないと思います。最高クラスの職人集団の手仕事で、量産できません。
実は美智子さまは『室町 京正』の作品をお好みでいらしたようで、雅子さまや紀子さま、そして紀宮さま(現・黒田清子さん)にお召しいただいたこともあります。こうして愛子さまのご卒業の日にお召しいただいたことは、職人たちにとってもたいへんな励みになります」
ご卒業に際して愛子さまは文書で回答を寄せられ、「将来の勉学については、現在のところ具体的には考えておりませんが、来月より日本赤十字社の嘱託職員として勤務させていただくことになりましたので、皇族としての務めを果たしながら、社会人としての自覚と責任を持って、少しでも社会のお役に立てるよう、公務と仕事の両立に努めていきたいと思っております」と述べられた。
さらに愛子さまは、学習院大学を卒業したことを報告するため、3月26日に三重県の伊勢神宮を参拝され、27日には奈良県の神武天皇陵を参拝された。この地方ご訪問でも、さまざまなスーツや参拝服をお召しになり、随所に、知られざる愛子さまのこだわりが感じられた。
(佐藤 あさ子)