東大前駅、電車内で切りつけの男「狭いところなら逃げられない」…事件前は本郷キャンパスの食堂で食事も

2025年5月10日(土)17時38分 読売新聞

本富士署を出る戸田佳孝容疑者(7日午後、東京都文京区で)

 東京メトロ東大前駅(東京都文京区)で男性が刃物で襲われた事件で、殺人未遂容疑で現行犯逮捕された長野県生坂村、無職戸田佳孝容疑者(43)が、事件直前に現場近くの東大の本郷キャンパス(同)に立ち寄っていたことがわかった。警視庁が事件との関連を調べている。

 同庁幹部によると、戸田容疑者は事件当日の7日、自宅から電車で上京。新宿駅を経由して午後4時頃、東大近くの本郷三丁目駅に到着した。その後、本郷キャンパスで約1時間20分間過ごし、午後6時20分頃、東大前駅に入っていた。調べに「東大では構内を散策し、食堂で食事した」と話しているという。

 戸田容疑者は動機について、「東大を目指す教育熱心な親たちに、度が過ぎると子どもが犯罪を犯すと示したかった」と供述している。「(電車内のように)狭いところなら相手が逃げられない。事件で電車が長く止まれば、世間に与える影響が大きいと思った」とも話しているという。

 凶器の包丁は、数年前にインターネット通販で購入し、自宅から持ってきたといい、同庁は計画的に襲ったとみている。

 戸田容疑者は7日午後6時55分頃、東大前駅に停車中の南北線車内で、大学3年の男性(20)の頭などを包丁で切りつけたとして現行犯逮捕された。

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