暴言・どう喝、金銭要求など都内公立学校の教職員22%が経験…都教委「モンスターペアレンツ」調査

2025年5月10日(土)23時9分 読売新聞

東京都庁

 教職員に高圧的な態度をとる「モンスターペアレンツ」と呼ばれる保護者への対応を巡り、都教育委員会が都内の公立学校の全教職員に行ったアンケート調査(速報値)で、回答者の22%が保護者らから長時間の拘束や暴言などを受けたと回答したことがわかった。

 調査結果は、モンスターペアレンツなどへの対応マニュアル策定を議論するため、9日に開かれた有識者会議の初会合で示された。カスタマーハラスメントに該当する可能性があり、都教委は対策を急ぐ。

 都教委によると、調査は今年4月に約8万人を対象にインターネットで実施し、1万1044人が回答した。22%に当たる2477人が過去5年間に、社会通念から疑問と感じる言動や行為を受けた経験が「ある」と答え、うち87%は保護者から受けたとした。

 具体的な行為(複数回答)は、長時間の電話など時間的拘束が60%、暴言・どう喝が55%、金銭要求など過度な要求が40%、威嚇・脅迫が19%などとなった。都教委の担当者は「多くの教職員が深刻な状況にさらされ、大きな課題として受け止めている」と話した。

 有識者会議は教育や労働問題に詳しい大学教授や弁護士らが委員を務める。12月までに5回開催し、報告書をまとめる方針。

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