玄海原発3号機で定期検査の39歳、内部被曝…九州電力では初

2025年5月11日(日)19時7分 読売新聞

九州電力玄海原発3号機(手前)(2024年7月2日、佐賀県玄海町で、読売機から)=木佐貫冬星撮影

 九州電力は11日、玄海原子力発電所3号機(佐賀県玄海町、出力118万キロ・ワット)で定期検査の作業をしていた協力会社の男性作業員(39)が内部被曝ひばくしたと発表した。今後50年間の被曝量は0・02ミリ・シーベルトで、国への報告が必要となる線量(5ミリ・シーベルト)を下回っており、健康に影響はみられないという。九電の原発で内部被曝が発生したのは初めて。

 発表によると、男性は10日午前、防護服やマスクを着用して原子炉容器の蓋の清掃作業を行っていた。作業後に被曝量を確認したところ、ごく微量の放射性物質が鼻に付着したことが分かり、精密な検査で内部被爆が判明した。防護服などを脱ぐ際に放射性物質が付着し、吸引した可能性が高いとみて原因を調査している。

 玄海3号機は3月28日から6月末までの予定で定期検査中だった。今回の事案を受け、線量が高い管理区域での作業を取りやめている。九電は原因の調査を終えて佐賀県などに報告するまで、管理区域内などでの定期検査の作業を見合わせる方針だ。

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