福島の除染土を首相官邸の敷地内で再利用…政府検討、国民の理解広げる狙い
2025年5月22日(木)20時7分 読売新聞
首相官邸
東京電力福島第一原子力発電所事故に伴う除染作業で発生した福島県の除染土を巡り、政府が首相官邸や中央官庁の敷地内での再利用を検討していることが22日、分かった。安全性を確認する実証事業などを除くと、放射性物質の濃度が低い土を再利用する全国初の事例となる見通しだ。今月末にも取りまとめる最終処分や再利用の基本方針に盛り込む見通しで、国民の理解を広げる狙いがある。
除染土は法律で2045年3月までに福島県外で最終処分することが定められている。国は容量を減らすため、放射線量の低い除染土を全国の公共事業などに使うことを想定している。