近畿の上空に波のような縞模様の雲 東海などでも目撃
2024年6月7日(金)9時0分 ウェザーニュース

2024/06/07 08:46 ウェザーニュース
今日7日(金)朝は、近畿地方の上空に縞模様の雲が見られています。これは、文字通り「波状雲」と呼ばれる雲です。
地上付近と上空の風の異なる風がぶつかり合うことで出現しました。
近畿以外にも東海からも報告が届いています。
“波状雲“と呼ばれる雲

大阪府から届いた写真
このような縞模様の雲は「波状雲」と呼ばれます。波状雲が発生する原因は、①地形の効果によるものと②質の違う空気が接しているときにできるものの大きく二つに分けられ、今回は後者が原因とみられます。
今日は上空5000m程度よりも下では比較的乾燥した東風が吹いている一方、それより上では少し湿った西風が吹いています。この境目では風が上下に波打って吹いていて、風が上向きに吹くところでは雲が発生しやすく、下向きに吹くところでは発生するところでは雲が消えやすくなります。雲によって、空気の波が可視化されている状態です。
このタイプの雲は、温暖前線の接近前にも出現することがあるため、天気が下り坂になる前触れになることもありますが、今回はすぐに天気が下り坂となる事はありません。波のような雲が見えたあとの天気の変化にも注目してみてください。
写真:ウェザーリポート(ウェザーニュースアプリからの投稿)