去年の梅酒の梅が残っていたら、「のし梅」風梅寒天はいかが?
2024年6月10日(月)5時10分 ウェザーニュース

2024/06/10 05:00 ウェザーニュース
これから新鮮な青梅が出回る時季になります。青梅で梅酒を仕込もうと思ったら去年の梅酒の梅がまだ瓶の中に残っている、ということはありませんか。
この梅酒を漬けた後の梅でちょっとしゃれたお菓子が作れるそうです。発酵食コーディネーターで料理研究家の加藤なぎささんに作り方を聞きました。
山形の伝統菓子「のし梅」風寒天の作り方
去年の梅酒の梅は、酸味も適度に抜けているので、お菓子のリメイクなどにも適しているそうです。
「山形に『のし梅』という伝統菓子があります。寒天に砂糖、梅ジャムを入れて作りますが、梅ジャムの代わりに梅酒の梅を使います。作る過程で梅も加熱するのでアルコール分は抜けていきます」(加藤さん)
暑い時期にうってつけの涼やかなお茶菓子ですね。早速、作り方を見てみましょう。

【材料】
粉寒天4g、水200ml、砂糖250g、梅酒の梅3個程度、梅ジャム少々(お好みで)
【作り方】
(1)梅酒で漬けた梅で柔らかいものを選び、種を取って1〜2cm大ほどに細かくする
(2)鍋に水を入れて沸騰させ、粉寒天を振り入れてから中火にし、ヘラでかき混ぜてよく煮溶かす
(3)寒天が溶けたら砂糖を入れて弱火にし、ヘラでかき混ぜながら煮詰める。焦がさないよう注意
(4)5〜10分ほど煮詰めて、糸を引くようになったら、1と梅ジャム(お好みで)を入れ、さらに2〜3分弱火で煮詰める
(5)バットなどに4を流し込み、バットを叩いて平らにしたら、常温で放置する
(6)固まったら、包丁で適当な大きさに切って出来上がり
梅を入れすぎないように注意
作る上での注意点はありますか?
「寒天は酸味が強いものを入れすぎると固まらない性質があるので、梅を入れすぎないようにしてください。また梅ジャムを少し入れると一層梅の味が強くなり、梅好きにはたまらないお菓子になります」(加藤さん)
これから梅雨の時季に入ります。梅には老廃物の排出を促進し、疲労回復があるクエン酸がたっぷり含まれています。また腸内環境を整える植物性乳酸菌も含まれているそうです。まだ暑さに慣れず、体調を崩しがちですので、梅を使った食品で上手に乗り切りましょう。