桜島 噴火警戒レベル3(入山規制)に引き下げ

2022年7月27日(水)20時16分 ウェザーニュース

2022/07/27 20:11 ウェザーニュース

今日7月27日(水)20時00分、桜島に発表されていた噴火警戒レベル5(避難)が、噴火警戒レベル3(入山規制)に引き下げられました。
噴火警戒レベル3に引き下げられるのは、今月7月24日(日)に南岳山頂火口で爆発が発生し、噴火警戒レベル5に引き上げられて以来、3日ぶりとなります。

「大きな噴石」が居住地まで届く噴火は発生せず

桜島は噴火警戒レベル5のきっかけとなった今月7月24日(日)20時過ぎの爆発以来、断続的に噴火している状況です。今日27日(水)は6時27分に火口上1200m、9時13分頃に火口上1900m、9時33分に火口上1400m、11時11分に火口上1000mに達する噴火や爆発が発生しています。
ただ、今回噴火警戒レベル5に引き上げの要因となった「大きな噴石」が居住地付近まで飛散するような噴火は、その後発生していません。
また、山体膨張は概ね停滞しており、現在のところ規模の大きな噴火が発生する兆候は認められません。
気象台は、「電文見て見解いれる」。

桜島の噴火警戒レベル5への引き上げ・引き下げの基準

桜島の噴火警戒レベル5への引き上げの基準は2つあり、今回は②に該当したため島内での避難が呼びかけられました。
①島内で大規模噴火の発生の可能性が切迫している
②大きな噴石が居住地域に到達するような距離の飛散が見られた
また、桜島の噴火警戒レベル5から噴火警戒レベル3への引き下げ基準について、今回該当した②の条件に関しては「大きな噴石や火砕流が居住地域に影響する噴火が3日間発生せず、さらなる活動の活発化が見られない場合」と設けられています。
27日20時現在、大きな噴石が居住地域に影響する噴火が3日間発生しませんでした。また、①の条件に関しては、大規模噴火が切迫しているような状況(山腹からの噴火や、きわめて顕著な山体膨張)も見られなかったため、噴火警戒レベル3へ引き下げられました。
**(参考:噴火警戒レベルの説明)**
【レベル5(避難)】:危険な居住地域からの避難等が必要。
【レベル4(高齢者等避難)】:警戒が必要な居住地域での高齢者等の要配慮者の避難、住民の避難の準備等が必要。
【レベル3(入山規制)】:登山禁止や入山規制等危険な地域への立入規制等。状況に応じて高齢者等の要配慮者の避難の準備等。
【レベル2(火口周辺規制)】:火口周辺への立入規制等。
【レベル1(活火山であることに留意)】:状況に応じて火口内への立入規制等。
(注:避難や規制の対象地域は、地域の状況や火山活動状況により異なる)

画像提供:気象庁

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