霧島山・新燃岳で火山性地震がやや増加 噴火警戒レベルは1を継続

2023年10月30日(月)11時30分 ウェザーニュース

2023/10/30 11:24 ウェザーニュース

霧島山・新燃岳では20日(金)以降、火口直下を震源とする火山性地震がやや増加しています。
そのほかの活動に大きな変化はなく、現時点で噴火警戒レベルは1(活火山であることに留意)を継続中です。

火山性地震は10日間で200回以上に

気象台によると宮崎県と鹿児島県の県境付近に位置する霧島山・新燃岳では、10月20日(金)以降、火口直下のごく浅い所から深さ1km付近を震源とする火山性地震がやや増加しています。今日30日(月)までの10日間で地震の回数は200回を超えました。
監視カメラによる観測では、新燃岳火口内、新燃岳西側斜面割れ目付近の噴気の状況及びその周辺の地熱域に特段の変化なく、新燃岳近傍に設置している傾斜計にも、変化は認められません。
 
GNSS連続観測において、昨年11月頃から、霧島山を挟む基線において、霧島山の深い場所でのマグマの蓄積を示すと考えられる伸びがみられていましたが、2023年4月以降は停滞しています。新燃岳を挟む一部の基線においても、2022年6月以降は停滞している状況です。
これらのことから、新燃岳では火山活動がわずかに高まった状態であると考えられますので、今後の情報に注意をしてください。

防災上の警戒事項等

活火山であることから、新燃岳火口内、火口縁及び西側斜面の割れ目付近では、火山灰の噴出や火山ガス等に注意してください。
地元自治体等の指示に従って危険な地域には立ち入らないでください。
噴火警戒レベルについては、レベル1(活火山であることに留意)が継続中です。今後の火山活動の変化に注意をしてください。

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