北陸 寒波襲来 冬将軍 クリスマス頃まで居座る 新潟を中心に警報級の大雪のおそれ

2023年12月15日(金)18時5分 tenki.jp

14日、気象庁は、北陸地方を対象に「低温と大雪に関する早期天候情報」を発表しました。あさって17日(日)頃から降雪量がかなり多くなる可能性があり、20日(水)頃からは気温がかなり低くなる可能性があります。農作物への被害、水の凍結による水道管の破裂、大雪や路面の凍結による交通障害などの発生する可能性に十分留意し、今一度冬装備を確認して下さい。

第1波は17日〜18日

17日(日)は、日本付近は強い冬型の気圧配置となる見込みです。北陸上空1500mには平野部で広く積雪の目安となる-9℃以下の寒気が次第に流れ込むでしょう。まだ初雪の観測されていない北陸西部の福井・金沢・富山でも18日(月)にかけて初雪の観測がありそうです。一方、北陸東部の新潟では、山沿いを中心に降雪が強まり、警報級の大雪となる可能性があります。今後の情報に十分注意してください。
上の地上天気図で示されているように、等圧線の間隔が狭い縦縞模様で、新潟を中心に雪を伴った暴風や視界不良、倒木に起因する停電、交通のダイヤの乱れ、高波等も予想されます。十分警戒して下さい。

第2波は20日〜24日頃 第1波より強い寒気 長引く予想も

19日(火)は、上空の寒気は一旦弱まりますが、20日(水)からは再び冬型の気圧配置が強まり第2波が始まるでしょう。北陸上空には、西廻りで第1波より強い寒気が流れ込み、24日(日)頃まで居座る可能性があります。発達した帯状の雪雲である「日本海寒帯気団収束帯(JPCZ)」が北陸地方を指向する予想もあり、JPCZの発達した雲域がかかり続けると平地でも積雪が急増するでしょう。このような場合、局地的には平地でも立ち往生リスクが急激に高まることもあり得ます。
雪の原料である水は日本海から供給されており、海面水温が高い状況が続いています。JPCZの動向については、直前まで見極めをする必要がありますが、北陸西部でも第1波(17日〜18日)より降雪量が多くなり、低温が続くことで、雪が溶けにくくなることもありそうです。大雪への備えを確認して下さい。

車の冬装備を今一度確認しましょう

①雪道や凍結路面に有効な冬用タイヤの装着はお済みですか? タイヤ交換をこれからご自分でされる方は、トルクレンチ等を使用して適正レベルでナットやボルトを締め、締め過ぎや緩過ぎには注意しましょう。タイヤの脱落は即重大事故につながってしまいます。その後は、適正空気圧に調整することもお忘れなく。
②ウオッシャー液は低温時でも凍らない冬用の濃度の高いものに交換しましょう。
③車載用のスノーブラシやスコップも忘れずに装備しましょう。
④ワイパーブレードを冬用に交換することもおすすめです。特にブレードが列車のパンタグラフのように骨組構造が外側から見えるタイプのものは、気温が氷点下の雪道では隙間の水分が凍り付いて、フロトガラスの滑らかな曲面のRに沿って汚れを拭き取りにくくなり、正面の視界が極度に悪くなってしまうことがあります。是非お試し下さい。
⑤タイヤチェーンは携行するだけでなく、必ず事前に装着する練習をしておきましょう。タイヤチェーンの装着が必要な場面は、往々にして、天気は荒れて屋根はなく足場が悪いケースがほとんどです。ですから、短時間で正しく装着できるように事前に練習をしておくのが安心です。装着の際は防水の効いた保温手袋も必要となります。
⑥燃料の給油は残量が少なくなる前にこまめに満タンにする習慣をつけましょう。EVはバッテリーの消耗が早くなりがちです。特に注意して下さい。
⑦最後に、エンジン始動(システム起動)用のバッテリーが劣化していないかを確認しておくことも重要なチェックポイントです。

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