10位はまさかの宅地建物取引士…では1位は? 役に立たない“落とし穴”資格ランキングを公開する
2025年5月11日(日)9時0分 文春オンライン
日本の労働人口の半数近くを占める40代・50代のミドル世代。定年後を見据える世代だが、今は少子高齢化や人手不足を背景に、企業は豊富な経験やスキルを持つミドル世代の求人を増やしている。実際、『リクルートエージェント』の転職者データでも、この世代の転職は10年前に比べ約6倍に増加しているのだ。
雇用の流動性の高まりに加え、政府が個人へのリスキリング支援を強化したことも相まって、注目が集まっているのが「学びなおし」や「リスキリング」だ。

40代・50代のビジネスパーソンの中には資格を取得し、キャリアアップにつなげたいと考えている人も多くいるだろう。しかし、何となく資格を選ぶのは禁物だ。ミドル世代は、自分に合った資格を選ばないと、昇進にもつながらず、転職、独立でも効果を発揮できない。費やした時間は戻ってこず、せっかく資格を取得したとしても後戻りできない“致命傷”となりかねないのだ。
では、ミドル世代が役に立たない“落とし穴”資格にハマらないためにはどうすればいいのか。「資格ソムリエ」として知られる林雄次氏に40代・50代のビジネスパーソンが注意すべき「とっても昇進や転職に役立たない資格」を聞いた。
林氏は580の資格を持つ“資格取得と活用のプロ”だ。保有資格の中には行政書士や宅地建物取引士などの士業も多い。その中のひとつである社会保険労務士の資格を活かし、 IT関連企業で1000社以上の中小企業の業務改善に従事してきた。その林氏に多くの人が取得を目指す“落とし穴”資格を10位までのランキング形式で挙げてもらった。
10位はまさかの宅地建物取引士
10位は「宅地建物取引士(宅建士)」。不動産取引の専門資格で、毎年20万〜30万人程度が受験する人気の国家資格だ。宅建士だけに許された「独占業務」もあり、ランクインは意外にも思えるが、「宅建士が必要な業界なら、すでに持っていなければならない年代です」と林氏は手厳しい。
ランクインした大きな要因として「合格者数の多さ」が挙げられる。
「毎年合格率は15%ほどで3万人程度は受かる試験なので、宅建士1本でお金にするのは少し難しい。週末にオンラインで重要事項の説明をするアルバイトをするような人はいますが、宅建士だけで独立・開業できて安泰とは考えないほうが良いでしょう。行政書士や社労士、マンション管理士など法律系の国家資格を目指す足掛かりとして考えるべきです」
ではトップ10入りした他の9つの資格とは? そして1位の資格とは何だったのか。
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(「週刊文春」編集部/週刊文春 電子版オリジナル)