BASFのOASE® blue、台湾電力のCO2回収・貯留プロジェクトでCCATと協力
2025年5月23日(金)11時0分 Digital PR Platform
BASFのOASE® blue、台湾電力のCO2回収・貯留プロジェクトでCCATと協力
台湾電力の台中発電所パイロットプラントで年間2,000トンのCO2回収を計画
OASE® blueはCO2回収率90%以上、低エネルギー・アミン消費によるコスト削減、柔軟にスケールアップ可能
成長するCCS市場に対応、GHG排出削減と持続可能なエネルギー転換を支援
BASF(本社:ドイツ ルートヴィッヒスハーフェン)は、台湾最大の電力会社である台湾電力(Taipower)が運営する台中発電所の炭素削減技術センターにおけるCO2回収・貯留(CCS)プロジェクトにOASE®(オーエイス®)blue技術を提供するため、カーボン・キャップ・アプリケーションズ・テクノロジー社(以下CCAT、本社:台湾)とライセンス契約を締結しました。
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BASFのOASE® blue、台湾電力のCO2回収・貯留プロジェクトでCCATと協力
写真:台湾電力(Taipower)
この提携は、BASFの実績あるCO2回収技術OASE®blueにCCATの先進的なエンジニアリング技術を組み合わせるものです。2023年末に開始されたこのプロジェクトは、台湾電力の設計・計画要件に基づき、年間2,000トンのCO2を回収する見込みです。プロジェクト成功後、台湾電力は商業運転に向けた新たな実証プラントの開発可能性を評価し、次の段階では年間100万トンのCO2回収を目指します。現段階では回収後のCO2は台中発電所に貯留され、次のフェーズでは台湾の沖合地層での貯留可能性が評価されます。
OASE® blueは、化石燃料発電所、水蒸気改質炉、廃棄物焼却炉、セメント産業、海運分野などの排ガスからのCO2回収を目的としたBASFのガス精製技術です。試験結果では、90%以上の高い回収率と、エネルギーやアミン消費量が低いことによる費用対効果の向上が実証されています。また、容易にスケールアップやモジュール化ができる柔軟な運用条件を備えています。さらに、食品グレード用に適した高純度CO2を得られるように設計することも可能です。
CCATのマネージングディレクター、ダニエル・ヤオ氏は次のように述べています。
「現在は環境とエネルギーの転換期であり、CCATは持続可能な発展とCO2排出量の削減の重要性を深く理解しています。台湾初のCCS実証プロジェクトを担当し、BASFの優れたOASE® blue技術を活用して協力できることを光栄に思います。今回の提携により、環境保護プロジェクトの技術力と成果の向上を図ります。両社のグリーンエネルギー分野での発展を推進し、環境に優しい発電の効率的なソリューションを台湾電力に提供します。」
BASF中間体事業本部アジア太平洋地域OASE® Gas Treating Excellenceディレクター、ローレンス・ローは次のように述べています。
「このプロジェクトはBASFのCO2回収技術OASE®blueが台湾電力をはじめとするCCS導入に取り組むお客様を支援し、持続可能なエネルギー転換を加速する方法を示す、また一つの注目すべきBASFのリファレンスプラントとなるでしょう。」
炭素削減技術センターは、台湾電力の台中発電所に併設されています。同発電所は、石炭からガスへの移行を推進するためガス火力発電の建設を開始しており、更に温室効果ガス(GHG)排出削減のためにCCS実証技術の導入を進めています。
CCATについて
カーボン・キャップ・アプリケーションズ・テクノロジー株式会社(CCAT)は、先進的なエネルギー技術と自動制御装置のエンジニアリングサービスを世界中に提供しています。当社はCO2回収・貯留分野に積極的に取り組んでおり、最新の環境政策に準拠したカスタマイズソリューションを提供することで、顧客のカーボンフットプリント削減を支援しています。新興テクノロジー企業として革新と専門性により国内外での市場拡大を進めるとともに、パートナー企業と環境エネルギープロジェクトを推進することで、地球環境保護とエネルギー革新に貢献しています。
※この資料はBASF本社(ドイツ)が2025年5月7日に発表した英語のプレスリリースをBASFジャパンが日本語に翻訳・編集したものです。
※このプレスリリースの内容および解釈については英語のオリジナルが優先されます。
■OASE®について
ガス精製技術において50年以上の経験を備えるBASFは、天然ガス、合成ガス、燃焼排ガス、バイオガスなど、幅広い用途に向けた効果的なガス精製ソリューションを提供しています。当社の技術は、世界中の約500の設備で採用され、その性能が実証されています。優れたガス精製技術であるOASE®(オーエイス®)ブランドのもと、さまざまなガス精製技術や溶剤、デジタルプラットフォームであるOASE®connectを含む技術サービスパッケージを提供しています。OASE®製品はバリューチェーンにおけるサステナビリティに大きく貢献するシステムソリューションの一部です。OASE®は、従来の技術に比べてガス精製の効率が非常に高く、資源の保全、省エネルギーによる排出量の削減に大きく貢献します。
詳しい情報は https://www.oase.basf.com/
(英語) https://www.basf.com/jp/ja/products/product-list/intermediates/gas-treatment.html
(日本語)をご覧ください。
■BASFについて
BASF(ビーエーエスエフ)は、ドイツ ルートヴィッヒスハーフェンに本社を置く総合化学会社です。私たちは、持続可能な将来のために化学でいい関係をつくることを企業目的とし、経済的な成功とともに環境保護と社会的責任を追及しています。また、お客様のグリーントランスフォーメーションを可能にする、選ばれる化学会社になるという意欲的な目標を掲げています。全世界で約112,000人の社員を有し、世界中のほぼすべての産業に関わるお客様に貢献しています。ポートフォリオは、コア事業の事業セグメント(ケミカル、マテリアル、インダストリアル・ソリューション、ニュートリション&ケア)、スタンドアローン事業の事業セグメント(サーフェステクノロジー、アグロソリューション)から成ります。2024年のBASFの売上高は653億ユーロでした。BASF株式はフランクフルト証券取引所(BAS)に上場しているほか、米国預託証券(BASFY)として取引されています。BASFの詳しい情報は https://www.basf.com/global/en.html
をご覧ください。
本件に関するお問合わせ先
BASFジャパン株式会社
広報事務局 (カーツメディアワークス内)
TEL:03-6427-1627
basf@kartz.co.jp