若手女性研究者に特化した起業支援プロジェクト「WISER」を開始

2024年11月1日(金)10時46分 PR TIMES

大学連携型の起業支援資金やコミュニティ運営で若手女性研究者が活躍する土壌づくりを目指す

株式会社tayo(本社:神奈川県横浜市、代表取締役:熊谷洋平)は、女性研究者の起業とスタートアップ参画を促進するため、株式会社An-Nahal、Beyond Next Ventures株式会社と共同で、若手女性研究者に特化した起業支援プログラム「WISER (Women In Science Excellence and Revolution)」を開始いたします。
本プログラムは、東京都が運営する多様な主体によるスタートアップ支援展開事業「TOKYO SUTEAM」の重点プロジェクト(協定金最大1億円)の採択を受けて実施されます。
実施背景
スタートアップエコシステムは「ボーイズクラブ」と揶揄されるほど男性優位ですが、ディープテック起業の分野ではこの傾向がさらに顕著です。
2022年に金融庁が発表した「スタートアップエコシステムのジェンダーダイバーシティ課題解決に向けた提案」(https://www.fsa.go.jp/common/about/kaikaku/openpolicylab/dei_startup01.pdf)によると、起業家における女性の割合は34.2%、全国の企業における女性社長の比率は14.2%に留まっています。また、新規上場企業に占める女性社長の比率は1%と非常に低い水準となっています。
また、正確な統計は公表されていないものの、大学等の研究機関の知見を活用するディープテック分野においては、さらに女性の起業比率は低いことが予想されます。これは、研究者としても女性がマイノリティであることが理由として考えられます。実際、日本における研究者に占める女性の割合は、2023年の総務省「科学技術研究調査」(https://www.stat.go.jp/data/kagaku/kekka/kekkagai/pdf/2023ke_gai.pdf)で18.3%にとどまっています。
女性x研究者x起業家という重層的なマイノリティ性が生み出すバリアを打破するためには、女性研究者の起業に特化した重点的な支援が不可欠です。
「WISER」では、女性研究者の起業への障壁を取り除き、女性研究者兼起業家の成功例を創出し、彼女たちの存在が次の世代に広がる環境を整備していきます。
起業支援プロジェクト「WISER」企画概要
- 若手女性研究者限定のコミュニティの形成
女性研究者向けの大学や学会等でのアントレプレナー講義やキャリアセミナー、オンラインを活用した情報共有や交流などを通じて、300名規模の女性研究者のコミュニティを構築します。
- 若手女性研究者限定の合宿イベントの開催
起業を志す女性研究者のネットワーキングとエンカレッジを目的とした合宿イベントを開催します。女性起業家・投資家・専門家によるセミナーやエンパワーメント研修を通じて、起業への意欲を高めます。
- 若手女性研究者限定GAPファンドを通じた資金提供とハンズオン支援
総額数千万円のGAPファンドを設立し、10件程度のプロジェクトを採択します。大学と連携して各チームに資金提供を行うとともに、専門家によるハンズオンの起業支援を提供し、事業化への道筋をサポートします。

運営事業者の紹介
株式会社tayo

[画像1: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/66111/14/66111-14-528336196f876c98e43c405693cf8210-1447x634.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]「学問に、多様性を。」をビジョンに掲げ、3000名以上の研究者が登録する研究者向けビジネスSNS「tayo」を運営するほか、研究者のキャリア支援・起業支援や、スタートアップ企業の人材面でのサポートを行っています。



Beyond Next Ventures株式会社

[画像2: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/66111/14/66111-14-9e9fb7b9ad848681b11a3b3b0fc1f626-862x499.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]研究者や起業家と共に、革新的なサイエンス/テクノロジーの社会実装を通じて、地球規模の社会課題の解決を目指す独立系ベンチャーキャピタルです。累計約480億円を運用し、国内外約80社のディープテックスタートアップを創業期から支援しています。また、創業前の研究プロジェクトにおいても200件近くの支援実績があり、経営人材マッチングや自社プログラムを通じた創業支援を行っています。



株式会社An-Nahal

[画像3: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/66111/14/66111-14-73332d39abdbb32780bd51fd2ec13d23-1073x256.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]「多様な人材が協働する社会を作る」をビジョンに、これまで7,000名以上へダイバーシティ&インクルージョン推進やリーダーシップ育成の研修を提供。行政・大学・企業と連携した外国人起業家や女性起業家の支援にも取り組んでいます。




運営事業者よりコメント
tayo 事業担当者 土井ゆりか
今回、東京都様からの大きな後押しを受けて念願の女性研究者支援に取り組めることにワクワクしています!私自身も米国での博士号取得後の就職活動を通じて「科学技術に関わる仕事がしたい」「多様性がある職場で働きたい」という思いを両方叶えられる場所が非常に少ないことにキャリア構築の難しさを強く感じていました。ディープテック起業界隈は男性社会、女性向け起業支援に行くと研究者というだけで珍しがられる...私の仲間はどこにいるんだ!という自分が感じた違和感・悔しさを原動力に、精一杯がんばります。

Beyond Next Ventures 代表取締役社長 伊藤毅
私たちは、社会が大きく変革する時代の中にいます。多様性が尊重され、性別を問わず挑戦する個人がますます活躍するようになりました。日本では、女性研究者の数は依然として少ないものの、その分大きな成長の余地と可能性を秘めています。近い将来、研究分野だけでなく、スタートアップの分野でも成功を収め、次世代の中高生や若手研究者にとって憧れのロールモデルとなる女性研究者が多く誕生することを目指しています。私たちもtayo社と共にその流れを後押しし、多様な才能が輝く環境を一緒に作っていきたいと考えています。多くの女性研究者の皆様に、ぜひWISERにご参加いただければ幸いです。

An-Nahal 代表取締役 品川優
WISERプロジェクトへの参加を大変光栄に思います。私たちAn-Nahalは、これまで企業・行政・大学に対してダイバーシティ&インクルージョン推進に向けた数多くのプログラムを提供してきましたが、今回の取り組みは、まさにその理念を象徴するものです。ディープテックという分野で圧倒的マイノリティである女性研究者が起業家としての第一歩を踏み出すための支援は、日本のスタートアップエコシステムのさらなる発展にとって不可欠です。
本プログラムを通じて、参加者が仲間やメンターを見つけ、心理的安全性が確保された環境で起業に取り組める環境を提供したいと考えています。An-Nahalのこれまでの経験とネットワークを活かし、次世代の女性研究者が挑戦しやすいスタートアップエコシステムを共に築いていくことを心より楽しみにしています。
若手女性研究者の登録受付開始
WISER communityでは、登録を受け付けております。
対象者:
「ほかの大学、分野の女性研究者とつながりたい」
「研究者のキャリアの悩みについて共有したい」
「ぼんやりと起業や産学連携に興味があり、仲間を探したい」
「自身の研究内容で社会課題を解決したい」
参加条件:
40歳未満の女性研究者。修士以上の学生またはそれに相当する研究経験を持つ方。
以下より登録頂ければ、交流用のDiscordの案内をお送りいたします。
https://forms.gle/t9DpLyC3RbPyFkKE7
サポーター募集
企画趣旨に賛同し、支援者としてサポートいただける方は下記のメールアドレスにご連絡いただけるとありがたいです。
例1:所属学会でキャリア委員を行っており、年会のイベントなどを通して本事業の周知を手伝えるかもしれない
例2:ベンチャーキャピタルで働いており女性研究者のスタートアップの支援がしたい
メールアドレス: wiser-support@tayo.jp

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