橋下徹氏 八代亜紀さんCD問題で購入者に警告「権利侵害の可能性も出てくるということを覚悟の上で」

2025年4月21日(月)15時27分 スポーツニッポン

 元大阪府知事、元大阪市長で弁護士の橋下徹氏(56)が21日、TBS系「ゴゴスマ〜GOGO!smile〜」(月〜金曜後1・55)にコメンテーターとして生出演し、23年に死去した演歌歌手・八代亜紀さん(享年73)のプライベート写真を特典に付けたアルバム販売をめぐる問題について、法的観点から解説した。

 発売元のニューセンチュリーレコードのホームページには20日も変わらず、21日の販売告示と、八代さんの20代のころの交際相手がインスタントカメラで撮影した「フルヌード写真2枚が掲載される」などという文言が掲載されている。発売をめぐっては、八代さんの生前の所属事務所「ミリオン企画」の大野誠社長が「絶対に許すことができない」と声明を14日に発表。出身地の熊本県・木村敬知事も16日の定例会見で「極めて不愉快で許しがたい行為。(発売を)中止すべきだ」と批判のコメントをするなど、波紋が広がっている。

 番組では、橋下氏の法的な解説を求めた。まず名誉毀損について同氏は、「亡くなる方に名誉毀損罪が成立するというのは限定される。生きている人の名誉毀損罪は幅広く成立するんですけど、亡くなってしまった人の名誉になると、虚偽の事実でないとダメになる。とすると、写真自体は虚偽でないということであれば、わざと作られたものとかでなければ、写真自体が虚偽でなければ名誉毀損罪は成立しない」と見解を示した。さらにわいせつ物頒布等罪に問われる可能性については「今、日本の場合には、性器を露出させたようなものがわいせつ物になりますから、通常のヌード写真であればわいせつ物にはならない」とした。

 一方で、購入者には警告を発した。「この写真を購入された方は要注意。断定はできませんけど、購入した人たち、または転売したとかそういうことになると、権利侵害になる可能性は十分にある。CDと写真を購入した人は、権利侵害になる可能性も後に出てくるということを覚悟の上で購入してもらいたい」と呼びかけた。

 問題となるのは、写真がプライベートなものであるということだという。発売元は約25年前に倒産した会社から音源などを一括で買い取り、その中にあった私的な写真であるとしているが、橋下氏は「今の時代、芸能事務所ってタレントの権利を全部一括して管理できるの?って、今そういう解釈になっているんです。これは私的な写真じゃないですか?八代さんの私的な写真まで、芸能事務所が管理するって普通はできない。よほど明確な契約書がない限り…」と解説した。

 一例として、「八代さんがヌード写真集を出す、タレント業務としての写真なら、事務所間での売買は成り立ちますけど」と説明。その上で「私的な写真まで事務所で勝手に売買なんてできるものではないと思っていますから」と自身の見解を示した。

 橋下氏は「八代さんご遺族の意向を受けて、(楽曲を管理する)八代ミュージック&ギャラリーがはっきりと、“ニューセンチュリーレコードは無権利者ですよ。八代さんはこんな私的な写真をどこにも売り渡していませんよ”と警告文を出せば、購入する人たちは権利侵害の可能性が出てくる」と注意を促した。

スポーツニッポン

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