MVP・醍醐大、説明不可能な強さに周囲も唖然 最終決戦開幕も貫禄のトップ 初優勝へサムアップ「強い気持ちでやっていきます」/麻雀・Mリーグ
2025年5月6日(火)7時19分 ABEMA TIMES

どんな接戦でもモノにしてしまう、そんな神がかりな強さが今はある。「朝日新聞Mリーグ2024-25」ファイナルシリーズ、5月5日の第1試合は今年MVPを獲得したセガサミーフェニックス・醍醐大(最高位戦)がトップ。オーラス、TEAM雷電・萩原聖人(連盟)とわずか1100点差の接戦でアガリ競争を制し、試合後はファンへ笑顔でサムアップを披露した。
この試合は東家から赤坂ドリブンズ・渡辺太(最高位戦)、萩原、醍醐、U-NEXT Pirates・瑞原明奈(最高位戦)の並びで開始した。醍醐は東2局、リーチとツモで2000点のアガリ。その後も南1局・南2局1本場で満貫をアガり、試合を有利に進めていく。特に後者の満貫は、渡辺と萩原からの2軒リーチに対して、萩原のリーチ宣言牌のドラ6索をチー、苦しいカン四万待ちをアガり切るという勝負強さの賜物だった。しかし南3局の親番では、萩原に跳満をツモられ親被り。ダントツで逃げ切りのムードすら漂っていた試合が、一転して接戦となった。
南4局、醍醐の配牌は1メンツが完成。一方、萩原は2メンツに加え、仕掛けて一気通貫のアガリも目指せる好材料が揃っていた。さらに親の瑞原も4巡目にイーシャンテンと、先制リーチに向けて手を進めている。5巡目、平和をテンパイした萩原がリーチ。醍醐はまだ1メンツがあるのみで、アガリは萩原か、それとも瑞原か、両者に絞られたかと誰もが思ったはずだった。

しかしここから醍醐の逆襲が始まる。自風の北をポンしてイーシャンテン。親の瑞原がリーチをかけて来たが、醍醐も萩原がツモ切った9索をチーして、危険牌の7筒を強打。カン3索待ちのテンパイを組んだ。その後も三万、生牌の東と、危険牌を次々に切り飛ばしていく。この粘りが、瑞原に3索を掴ませた。北で1000点、今シリーズ開幕戦を、貫禄のトップで飾った。
首位の渡辺、それに次ぐ瑞原を沈めてのトップ。この結果に試合後の醍醐は「今日トップを取って、並び順次第では並ぶ感じになる。最高の並びになりましたね」「こんなにうまく行かないですよ、なかなか。めちゃくちゃうれしかったですね」とコメント。先日、退任が伝えられた近藤誠一監督(最高位戦)については「近藤監督とフェニックスで戦うのはこれが最後。なんとか今年優勝するしかないなと、強い気持ちでやっていきます」と語った。
【第1試合結果】
1着 セガサミーフェニックス・醍醐大(最高位戦)3万7700点/+57.7
2着 TEAM雷電・萩原聖人(連盟)3万2600点/+12.6
3着 U-NEXT Pirates・瑞原明奈(最高位戦)1万5200点/▲24.8
4着 赤坂ドリブンズ・渡辺太(最高位戦)1万4500点/▲45.5
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に全7チームで発足し、2019-20シーズンから全8チーム、2023-24シーズンからは全9チームに。各チーム、男女混成の4人で構成されレギュラーシーズン各96試合(全216試合)を戦い、上位6チームがセミファイナルシリーズに進出。各チーム20試合(全30試合)を戦い、さらに上位4チームがファイナルシリーズ(16試合)に進み優勝を争う。優勝賞金は5000万円。
(ABEMA/麻雀チャンネルより)