藤井聡太名人 指し直し局は角換わり 永瀬九段と得意戦法をぶつけ合う 対戦33局中18局で選択
2025年5月18日(日)10時28分 スポーツニッポン
将棋の藤井聡太名人(22)=王将を含む7冠=に永瀬拓矢九段(32)が挑む第83期名人戦7番勝負(毎日新聞社、朝日新聞社主催)は18日午前9時、大分県宇佐市の宇佐神宮で第4局2日目が始まった。1日目午後に千日手指し直しとなったため、永瀬に先手が移って初手から開始した。
戦型は角換わり相早繰り銀へ進んだ。両者の対戦成績は藤井の25勝8敗。その計33局中、角換わりへ進んだのは18局あり、両者の得意戦法になった。千日手という不測の事態で先手と後手を入れ替えて指し直しになり、最も習いのある戦型をぶつけ合ったと言えそうだ。
1日目の消費時間に従い、持ち時間9時間から残り時間は藤井が3時間44分、永瀬が6時間26分で始まった。約2時間40分の不利を背負っての再開となったことで、長考派の藤井も快調に指し進めた。