【王位戦】挑戦者決定戦 永瀬拓矢九段が藤井聡太王位への挑戦権獲得 佐々木勇気八段下す
2025年5月22日(木)20時51分 スポーツニッポン
将棋の第66期王位戦挑戦者決定戦は22日、東京都渋谷区の将棋会館で指され、先手の永瀬拓矢九段(32)が佐々木勇気八段(30)を125手で下し、藤井聡太王位(22)=王将含む7冠=への挑戦権を獲得した。
振り駒で先手を得た永瀬は百選錬磨の戦型、角換わり腰掛け銀に誘導。序盤は「ゆっくりと指したらどうなるかやってみた」と工夫の一手を見せて佐々木の動揺を誘い、長い中盤から徐々にリードを広げて逃げ切った。
今年度はこれが14局目。26日には竜王戦、そして29、30日には名人戦7番勝負第5局が控えており、2カ月で16局を戦う過密スケジュールの真っ最中にある。
王位戦は初挑戦で、藤井とのタイトル戦は冬のALSOK杯第74期王将戦(1勝4敗で敗退)、現在進行中の第83期名人戦(1勝3敗)に続き今年3回目。過去のタイトル戦は4連敗中で、名人戦もカド番に立たされているものの「こういう形にできて、個人的には良かったと思います」と静かな意欲を見せた。
7番勝負は7月5、6日に愛知県小牧市で開幕する。