アメリカへの留学生ビザ、新規の面接予約を一時停止…SNS投稿審査厳格化の一環か
2025年5月28日(水)11時24分 読売新聞
【ワシントン=淵上隆悠】米政治専門紙ポリティコによると、ルビオ米国務長官は27日、各国に置く公館に対し、米国の大学などへの留学希望者を対象とする学生ビザ(査証)の発行に必要となる面接の新規予約を一時停止するよう命じた。米国に留学を希望する日本人学生らにも影響する可能性がある。
トランプ政権は、国家安全保障上の懸念や大学キャンパスでの「反ユダヤ主義」に対処するとして、留学生によるSNSでの投稿内容の審査を厳格化しており、その一環とみられる。報道によれば、ルビオ氏は「SNS審査の拡充に向けて、次の指針が示されるまで」として、面接の新規予約を停止するよう命じた。予約済みの面接は行うという。
対象となるのは、学生向けの「F」と「M」、学術研究など交流訪問者向けの「J」のビザだ。ルビオ氏は、SNS審査の新たな指針は数日以内に出すとしているが、面接の停止措置が長引いたり、SNS審査が一層厳しくなったりすれば、留学希望者らに対するビザ発給は遅れそうだ。
国務省のタミー・ブルース報道官は27日の記者会見で、報道の内容を事実上認めた上で、「誰がこの国を訪れるにふさわしく、誰がそうでないかを理解するためだ」と強調した。