【角田裕毅F1第19戦密着】タイヤのロックが目立った初日。マシンのアンダー傾向が解消されなかった可能性も
2021年F1第19戦ブラジルGPのフリー走行1回目を1コーナーで取材していた。そこで気になっていたのが、角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)が1コーナーのブレーキングで何度かタイヤをロックさせていたことだ。これは角田だけに見られた症状ではなく、シャルル・ルクレール(フェラーリ)、ニキータ・マゼピン(ハース)など数人のドライバーにも見られた症状だった。その理由をアルファタウリのジョナサン・エドルズ(チーフレースエンジニア)は次のように説明する。
「インテルラゴスはラップを通したバランスをどう最適化するかが重要となる。というのも、ここではラップの序盤にアンダーステアが出やすく、終盤はオーバーステアになりやすいからだ」
フリー走行1回目の角田とチームメートのピエール・ガスリーのタイム差は、コンマ5秒。セクター1の自己ベストがガスリーは17.950秒であるのに対して、角田は18.133秒。つまり、セクター1だけでコンマ2秒遅れていた。
角田が抱えていたアンダーステア傾向は、予選になっても解消されていなかったようで、じつはこの日、角田が自己ベストをマークしたのは、Q1で1回しか行わなかったアタックの1分9秒350だった。このときの角田の各区間のセクタータイムは以下の通り。
【Q1の区間タイム】
17.971秒-35.159秒-16.220秒
Q2の1回目のタイムは、Q1よりコンマ2秒遅く、1分9秒483で、各セクタータイムはこうだった。
【Q2 1回目の区間タイム】
17.924秒-35.310秒-16.249秒
セクター1で少し速くなったが、セクター2、3で遅くなって、自己ベストを更新できなかった。さらに最後のアタックでは、1コーナーのブレーキングでまたもタイヤをロックさせただけでなく、セクター3でも自己ベストよりコンマ2秒遅くなり、またも自己ベストを更新することができず、1分9秒515に終わった。
【Q2 2回目の区間タイム】
17.964秒-35.145秒-16.406秒
つまり、この日の予選の角田は、攻めれば攻めるほど、深みにハマって行った可能性がある。
3つの異なるキャラクターの区間が存在するインテルラゴス。しかも、全長が短いため、ラップタイムが接近し、わすがなミスも許されない。ルーキーの角田にとって、わすが1時間の練習走行で攻略するのは至難の業だったに違いない。
「角田裕毅」をもっと詳しく
「角田裕毅」のニュース
-
怒涛のごぼう抜きでポイント奪取! “ヒーローになろうとした”角田裕毅の結果をレッドブル幹部は評価「見極めていく必要がある」5月19日11時0分
-
角田裕毅がピットレーンから10位入賞「クラッシュへの苛立ちはまだ消えないが、チームにお返しができてよかった」5月19日6時6分
-
【F1】フェルスタッペン会心の今季2勝目「パフォーマンス良かった」角田裕毅も1ストップ策完遂で10位5月19日0時35分
-
フェルスタッペンが独走で今季2勝目。角田裕毅は最後方から入賞果たす【決勝レポート/F1第7戦】5月18日23時43分
-
【F1】角田裕毅が最下位スタートから10位入賞! フェルスタッペン今季2勝目 エミリアロマーニャGP5月18日23時41分
-
セットアップ変更後のビルドアップをしなかったのは「僕の責任」Q3に向けタイヤ温存も狙った予選【角田裕毅F1第7戦展望】5月18日17時0分
-
角田裕毅、痛恨クラッシュで自責の念 悲痛な声に伊メディアも同情「一切の言い訳をせず非を認めた」5月18日14時35分
-
「コーナーでバランスが崩れた原因はわかっている」クラッシュを謝罪。プレッシャーはないと語る/角田裕毅インタビュー5月18日12時0分
-
【F1】「馬鹿げたミス」予選クラッシュでマシン大破の角田裕毅が謝罪「不必要なプッシュで車失った」5月18日7時33分
-
衝撃クラッシュの角田裕毅に「無事なのか?」 元同僚ローソンが見せた“気遣い”に称賛の声「称えられるべき振る舞いだ」5月18日5時30分
スポーツニュースランキング
-
1副収入は驚異のクリロナ超え! 球界内で高まる大谷翔平のエンゼルスでの6年間への“疑問”「価値を正しく評価しなかった」 ココカラネクスト
-
2小林浩美会長が謝罪「ご迷惑とご心配をおかけしてすみませんでした」 不倫問題で男性キャディーと女子3選手を処分 スポーツ報知
-
3ド軍執念のサヨナラ勝ち!大谷翔平が延長10回「申告敬遠」満塁でスミスが死球で同点 マンシーがサヨナラ犠飛で決めた ココカラネクスト
-
4ド軍指揮官 7回のピンチで球数100球超の山本由伸を続投させた理由説明「その場面で一番良い選択肢」 スポーツニッポン
-
5巨人「トレード補強」はまだ続く?球団OBがプッシュする元ドラ1「大型内野手」...「取れたらとんでもない戦力」 J-CASTニュース