フェラーリF1代表、契約前にサインツの無線を詳細にチェック「勤勉なドライバーであることを確認した」
2021年1月26日(火)8時34分 AUTOSPORT web

フェラーリF1チーム代表のマッティア・ビノットは、カルロス・サインツJr.の契約前の調査には、彼とマクラーレンがやりとりしていた無線メッセージの、綿密な分析が含まれていたと明かした。
2020年の春に、フェラーリはセバスチャン・ベッテルの後任としてサインツと契約した。開幕が遅れたF1シーズンが始まる1カ月以上前のことだった。
フェラーリによるサインツ起用の決定は、26歳の彼のスキルのみならず、性格や仕事へのアプローチを徹底的に評価した結果によるものだった。
「彼にオファーを出す前、我々は彼のコミュニケーションの取り方を把握するために、無線でのやりとりをすべて聞いた。彼のコミュニケーションの仕方をみることで、仕事へのアプローチについてかなり把握することができる。かなり正確にだ」とビノットは先月にポッドキャスト『Beyond the Grid』のなかで語った。
「彼は勤勉で整然としており、頑強だ。こうしたすべての要素が我々にとって重要だったと考えている」
ビノットは、サインツの規律ある効率的なアプローチを高く評価する一方で、彼の持つスピードとレース技術、そして安定したパフォーマンスを発揮できる能力についても重視したと語った。
「(サインツは)レースで安定している。速くて、防御も攻撃もするが、常に一貫したやり方でマシンをフィニッシュラインまで持ち帰る。コンストラクターズ選手権でポイントを獲得し、いいシーズンを築き上げていく優れたドライバーだ」
「彼のスピードについても分析した。私は彼は速いと思っている。我々は彼は速いドライバーであるという判断を下した。(チームメイトのランド・)ノリスは昨年の段階ですでに速さがあることを証明しているが、彼と比較しても、カルロスは非常に速かった」
「2020年のカルロスは非常に強力だったと思う。予選において以前より改善したようだし、レースでもとても速い」
「彼は勤勉なドライバーだ。それに加えて彼は若い。これから何年もかけてF1で経験を積んでいくことができる。キャリア終盤ではなく、まだ若いドライバーなので、今後成長する時間がたっぷりあるのだ」