批判と圧力に晒される審判団…ストライキをしない理由は“レアルの思惑”? 現地報道「彼らの狙いは…」

2025年2月21日(金)16時37分 サッカーキング

レアルが直面する「審判問題」 [写真]=Getty Images

 レアル・マドリードの審判批判に端を発する問題については、現在も沈静化したとは言えない状況が続いている。スペインメディア『Relevo』は20日(現地時間)、審判に対するリスペクトの欠如という問題の解決が急務でありながらも、審判たちがストライキを起こさない理由について分析している。

 レアル・マドリードは、1日(現地時間)に行われたラ・リーガ第22節のエスパニョール戦(● 0−1)でフランス代表FWキリアン・エンバペへの危険なタックルに対してレッドカードが提示されなかった件について、スペインフットボール連盟(RFEF)およびスペイン政府のスポーツ上級委員会(CSD)に書状を提出。公式テレビチャンネル『レアル・マドリーTV』を用いつつ、苛烈な審判批判を展開した。すると、ラ・リーガのハビエル・テバス会長が「虚偽や真実ではないことで大会の公正性に疑いを植え付けた」としてレアル・マドリードを提訴。大きな問題に発展した。

『Relevo』は「一刻も早く何かをしなければならないことは、審判団にとっても明らかだ」と、繰り返される批判と圧力に対して審判たちも行動を起こす時が来ていると主張。ただ「彼らはストライキに踏み切ろうとはしていないし、今のところそのつもりもない」と、具体的な抗議行動に出ない点について触れた。

 同メディアによると、19日(現地時間)の朝に行われたプロサッカー審判員全員(男性審判員と女性審判員)が出席した会議ではストライキ実施の可能性について議論されたものの、結果的に承認されることはなかった。その理由は「大会を不安定化させようとしていると思われる存在の術中にはまらないようにするため」だという。

「レアル・マドリードがまさに狙っているのは、審判団にストライキを起こさせ、大会の構造にダメージを与え、最も熱心なファンの意志を刺激してスーパーリーグ構想を促進すること。審判団はそう理解している」

 なお、レアル・マドリードは15日(現地時間)に行われた第24節のオサスナ戦でも判定問題に揺れた。ホセ・ルイス・ムヌエラ・モンテーロ主審が、自身に向かって暴言を吐いたとしてイングランド代表MFジュード・ベリンガムを一発退場にしたことで、クラブ周辺では審判批判がさらに過熱している。同主審には利益相反となるコンサル会社運営の疑いがあり、今後の調査の結果が待たれる部分もあるが、『レアル・マドリーTV』は試合後に「これがネグレイラの汚れたリーグだ」と、再び憎悪を助長するかのような報道を行っている。

サッカーキング

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