川崎vs横浜FMのオフサイド。JFA審判委の誤審認定に元選手「どうかなと思う」
2025年4月24日(木)15時49分 FOOTBALL TRIBE

日本サッカー協会(JFA)審判委員会は23日、4月9日に行われた明治安田J1リーグ第5節の川崎フロンターレ対横浜F・マリノスで、御厨貴文主審の一部ジャッジに誤審があったと認定。FW小林悠(川崎)のオフサイド判定について結論を出したが、これに元サッカー選手が異論を唱えている。
問題視されたのは、前半アディショナルタイム45+1分のシーン。FW伊藤達哉(川崎)が敵陣ペナルティエリアでMFジャン・クルード(横浜FM)に倒されたものの、御厨主審はOFR(オンフィールド・レビュー)の末、直前に小林にオフサイドがあったとして、横浜FMのフリーキックで試合を再開した。
このジャッジについて、JFA審判委員会ではクルードのコンタクトがファウルに該当し、かつ小林のポジショニングがプレーに影響を与えていないとの見解を披露。川崎にPKを与えるのが妥当だったと結論付けている。
しかし、かつてFC今治でプレーしていたやすたか氏は、Xを通じてJFA審判委員会の結論に対して「コントロールが難しかったら触らずに流してオフサイドを取るが正解なのかな?」と切り出すと、守備側の目線からこう私見を述べている。
「DFはその選手がオフサイドかどうか100%把握できるわけではないからそんなことはリスク高すぎてできない。さらに小林悠選手はこの試合オフサイドエリアをフラフラしながらタイミングよく戻ってパスを受ける駆け引きをしていたから、DFがプレー中にオフかオンか見極めるのはほぼ不可能だと思う」
つづけて同氏は「影響与えたかどうかは主観になるから現場での判断は別れるのかもしれない」と一定の理解を示しつつも、「オフサイドエリアにいた人が利益を得てしまうこの見解を審判委員会が出すのはちょっとどうかなと思う」と疑問を投げかけた。